2つの伝説的番組が、この春おわる
32年の長きに渡って全国の視聴者を楽しませてきた国民的番組「笑っていいとも!」が、この春、フィナーレを迎えます。芸能ニュースはまるでカウントダウンのように、いいともに関連した話題でもちきりですが、くしくも同じ春に幕を閉じようとしているのが、NHKの「オンバト+」です。ご存じない方もいらっしゃるでしょうが、現在のお笑い人気の土台を築いた「爆笑オンエアバトル」の後継番組だといえば、思い出してもらえるのでは。
1999年から2010年にかけて放送され、あまりテレビ出演の機会に恵まれなかった若手芸人にチャンスを与え、タカアンドトシ、大勢の実力派がここから羽ばたいていきました。その後を受けた「オンバト+」からもバイきんぐ、アルコ&ピースなど有望な若手が育ってます(以降、2番組まとめて「オンバト」と括らせていただきます)。
数多くの人気芸人を輩出
合わせて16年。「いいとも」の32年と比べる必要もないのですが、「オンバト」がお笑いの分野に与えた影響は、まさるとも劣らないものがあったと、当ガイドは考えます。そんな番組が終ってしまうことは、今後のお笑いばかりかテレビの世界全体にマイナスの影響を与えるのではと、ひとりで勝手に心配してるほどです。深夜のかたすみで放送され、特に驚異的な視聴率を記録することもなかった30分の番組が、それほど大きなパワーを持っていたと、あえて力説する理由については、次ページでじっくり語らせてもらいます。