二世帯リフォーム
言えなかった希望、打ち合わせの失敗によるトラブル例
■ メーターを別にしたい [息子夫婦と同居している女性のケース] 水回りを分けたので電気やガスメーターも別にしたかったが、お金の事であれこれ言っているように思われたく無いのと、手続きが面倒で費用も掛かると言われ言い出せないままになった。光熱費の支払いは半分ずつ負担しているが、エアコンを使いすぎると文句を言われそうで気詰まりである。
■ 寝室にカギを付けたい [夫の両親と同居している女性のケース]
部分同居スタイルの二世帯住宅にリフォームしたが、親戚など来客が多い家のため、寝室のドアに内鍵をつけたかった。しかし夫は元々一緒の家族なので、全く気にならない様子で理解してもらえなかった。また打ち合わせの場でも、「家族なのに」 と言われてしまった。
■ ポストとインターホンを別にしたい [夫の両親と同居している女性のケース]
苗字が同じ、玄関も1箇所だったのでポストも一緒になった。本当は別にしたかったが、他の部分でも色々と希望を述べていたので、そこまで言うと同居を嫌がってると思われそうで言えなかった。
しかし本当は自分宛ての郵便物は見られたくなかったのと、毎朝早くに新聞を届けられたり、親世帯の来客の度にインターホンが鳴るのがストレスになっている。
■ キッチンを別にしたい [息子の両親と同居している女性のケース]
部屋にミニキッチンが欲しかったが、「キッチンはお互いが自由に使えばいい、遠慮しないで」 と言われ、それ以上言うとカドがた立ちそうなので諦めた。友人を呼んでお茶をするのが楽しみだったが、お嫁さんがキッチンに居ると何となく遠慮してしまって、気軽に友人が呼べなくなった。
二世帯リフォーム
まず個別に打ち合わせ、それから第三者提案方式で進める
誰かが我慢するのではなく、家族みんなが幸せになる二世帯住宅リフォームを目指しましょう。
なんだ些細なことじゃないかと思った方は要注意! この些細なことが大きなトラブルへ発展する可能性を秘めているのです。
二世帯住宅へのリフォームプランの打ち合わせの際には、全員での打ち合わせの前にまず一人一人個別に自分の生活パターンや希望を第三者である担当者に伝える機会を作りましょう。
そしてその意見を取りまとめたプランを担当者から提案してもらう 「第三者提案方式」 で進めていけば希望が伝えやすいだけでなく、プランや間取りへの反映もされやすくなります。そのためにはもちろん二世帯住宅リフォームに理解がある担当者を選んでいくことも大切です。
担当者に理解が無いと感じた場合は、担当者を変えてもらう、設計事務所やインテリアコーディネーター等に間に入ってもらう方法もあります。誰かが我慢するのではなく、家族みんなが幸せになる二世帯住宅リフォームにするために、まずは個別打ち合わせの機会を持つようにしてみて下さい。
二世帯住宅リフォームの左右分離(縦割り)プラン、上下分離 (横割り) プラン、費用が安いプランなど~3プラン徹底比較と、完全分離、部分同居、完全同居の3つの二世帯スタイルのメリット・デメリットを下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■二世帯住宅リフォーム ~ 3プラン徹底比較
■二世帯住宅リフォーム ~ 完全分離vs.完全同居
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