木造住宅を二世帯にリフォームした時に起きやすいトラブルがあります。今回ご紹介する事例は、小さな音がキッカケで家庭崩壊につながってしまったケースです。

木造住宅を二世帯リフォーム、トラブルに繋がった事例

【リフォームの概要】
  • 築年数-築17年
  • 構造-在来木造2階建て
  • 形態-1F親世帯、2F子世帯の上下分離型
  • 家族構成-夫の父母、夫・妻・子ども1人
  • リフォーム内容-玄関と階段は既存。2Fは増築により、水まわりを新しく設置。元々あった部屋を、寝室・子ども部屋・LDKに模様替えした2LDKスタイル。
二世帯住宅の絵

在来木造の2階建てをリフォーム、1Fは親世帯、2Fは子世帯の二世帯住宅にした事例。

築17年の在来木造の2階建てをリフォームして、1Fは親世帯、2Fは子世帯の二世帯住宅にした。

トラブルの発端は、子世帯の子どもが弾くエレクトーンの音がうるさいと親世帯から言われたことから始まった。ヘッドホンを使い消音で演奏しているのだが、足で踏むペダルの音が響くらしい。

そこで演奏時間を決めることで問題は解決したのだが、2Fに住む妻は「ペダルの音がそれほど響くとは、他の音はどうなんだろう」と気になり始めた。

 

2Fからミシミシと聞こえる小さな音の正体は?

子供の画像

子どもの足音、ドアの開閉音、スイッチの音などが聞こえることも多い。

ある日、1Fの両親が旅行へ出かけることになり、その間の雨戸の開閉を頼まれた妻が階下に降りたところ、2Fからミシミシと音がすることに気が付いた。

何の音だろうと2Fへ戻り確認すると、子供が椅子に座って足をぶらぶらと揺らしている振動音が響いていることがわかった。

こんな小さな音があんなにはっきり聞こえることに衝撃を受け、再度確認してみると、歩く音、照明のスイッチを切る音、窓やドアの開閉もわかり、2Fの行動が筒抜けであることがわかった。

 

神経質すぎるという無理解が家庭崩壊へ

睡眠

家族だから……と悩みを理解してもらえないケースも。

それからというもの、全ての行動が筒抜けになっているような気がして、家に居ても気が抜けず、忍び足で歩いたり、音をたてないようにしているうちに、静かな夜はベッドから一歩も出られなくなってしまった。

「昨夜は遅くまで起きてたの?」「夜中にお風呂に入ると風邪ひいちゃうわよ」という何気ない言葉も、見張られているような気持ちになってしまう。

防音工事をするか、同居を解消したいと夫に訴えてみたのだが、神経質すぎると言われてしまい、なすすべもなく眠れない夜が続いた。結局解決方法もわからないまま、夫の無理解に腹が立ち、親世帯とも顔を会わせたくなくなり、一切交流を断っている。

 

上下分離の二世帯リフォームで多い音のトラブル

上記の事例は、一世帯の木造住宅を二世帯にした際に聞くトラブルです。上下で住み分けるタイプへのリフォームは、元の形を活かしやすく、費用が安く済むので人気があります。

しかし古い在来木造住宅は防音性能が低く、音のトラブルが起きやすいという問題点があります。せっかくの二世帯同居が家庭崩壊の引き金にならないよう、リフォームならではのポイントを押さえておきましょう。

次のページは、木造住宅を二世帯にリフォームする際のポイントをご紹介します。