初めから取り付けられていた無機質な洗面台ユニット
〈DIYリフォーム実例〉
Tさんの家は建売住宅。初めから下の写真のような、よくある洗面化粧台が付いていました。イマイチ気に入らないので、ずっと何とかしたいと思っていたのですが、自分で洗面台を交換するのは難しいし、まだ十分に使えてもったいないと言うわけで、自分でできる範囲のDIYリフォームで、理想の空間づくりを目指すことにしました。壁はビニールクロス貼り。樹脂製のキャビネットが付いた白い洗面台。
水まわりのDIYリフォームで難しいのは、配管の移動が絡む工事です。同じサイズの洗面台の交換でも、メーカーやシリーズが違えば給水管や排水管の位置が異なります。また水漏れしないように繋ぐには熟練が必要になるので、専門業者に頼むのが安心です。
そこでTさんは配管工事が絡まないよう、洗面ボウルと下部のキャビネットはそのまま残し、それ以外の部分の工夫で洗面所を変身させる事にしました。
洗面所の壁はミルクティ色の塗り壁に、照明器具や鏡も交換
〈DIYリフォーム実例〉
クロスの上からコテを使って漆喰壁塗り。鏡はパインフレーム。
次は壁塗りです。ホームセンターでクロスの上から直接塗ることができる、漆喰調の塗り壁材を購入。ナチュラルテイストを目指すため、ラフなコテ跡を残しながら、ミルクティ色の温かみのある壁に塗り上げました。
照明器具は2つ購入し、並べて壁に取り付け。またパインフレームの鏡を注文し、壁面に直接取り付けました。(配線を伴う照明器具の取り付けには電気工事士の資格が必要です)
洗面台のキャビネット扉はスノコを塗装、壁面タイルや飾り棚も
〈DIYリフォーム実例〉
キャビネットにはスノコの扉。鏡の下にはパイン製の飾り棚を取り付けた。
ボウル周辺の水はね部分は、白いタイルを張ることで見た目だけでなく機能性もアップしています。鏡の下にはパイン製の飾り棚を取り付け。これは既製品を購入して壁に取り付けました。
コンセントカバーは陶器製、棚に白いタイル、水栓のハンドルも
〈DIYリフォーム実例〉
コンセントカバーも樹脂製から陶器製へ。元々あった棚はタイル張りに。
元々付いていた壁埋め込みの木製の棚にも、壁と同じ白いタイルを張りました。水栓金具は樹脂のカバーが取り付けられていたのでそれを外し、陶器製のハンドルに。細部までこだわって空間の完成度を上げました。
平凡な洗面台があっと驚く大変身
〈DIYリフォーム実例〉
DIYリフォーム後の様子です。ミルクティ色の漆喰壁に木と白いタイルが映え、残した洗面ボウルの白さが美しく映えています。洗濯機と洗面台とのスキマには木製の棚をはめ込み、収納力もアップ。タオル掛けや小物にもこだわって、本当に大好きな空間にすることができました。自分で手間をかけてリフォームすることで、更なる愛着も湧きます。これがDIYリフォームの魅力です。DIYリフォーム後の洗面所の様子。残った白いボウルがコントラストで美しく見える。
全て自分で頑張るのではなく、部分的に専門家に頼む方法も
〈DIYリフォーム・ワンポイントアドバイス〉
DIYリフォームは、全てを自分ひとりで頑張るのではなく、上手に専門家の手を借りて行うのも成功のポイント。資格が必要な配線工事や熟練が必要な配管工事は専門家に依頼しましょう。【Tさんからのメッセージ】
洗面所なら完成までに時間が掛からないぶん、より早く達成感が味わえると思います。決してプロのような仕上がりには、なりませんでしたが、手仕事ならではの温もりあふれるナチュラルな空間が出来た事にとても満足しています。
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