蔵造りの街並みを満喫「一番街エリア」
川越と言えば思い浮かぶ風景、それは蔵造りの街並み。仲町交差点から札の辻交差点にかけて蔵造りの建造物が並ぶ一番街は、川越の代表的観光スポットでしょう。街の3分の1を焼失させた明治26年(1893年)の大火後、川越商人らは火災に強い建物ということで黒漆喰の蔵造りを採用。その後、戦火からも免れたこれらの建造物は、近年の川越市民による保存運動の成果もあって、蔵の街・川越の風景を形成しています。休日の賑わう蔵の街は江戸時代の商人文化の活気を思い起こさせます。また、雨の日の蔵造りも本当に素敵。雨に濡れて重厚さを増した漆黒の蔵造りの建物群。あー、心癒されます。
どれも欲しいなぁ。色とりどりの駄菓子たち
また、是非寄ってみたいのが近くにある「菓子屋横丁」。駄菓子屋さんが建ち並ぶ懐かしい路地が待っています。駄菓子を前にどれを買おうか迷った、子供の頃のあのウキウキ感が蘇ってきますよ!
徳川家・春日局ゆかりの「喜多院エリア」
川越屈指の名刹、徳川家ゆかりの天台宗喜多院はぜひとも行かねばならないでしょう。ここは、江戸時代初期、徳川家康に仕えた天海大僧正が住職をつとめた寺としても有名です。重要文化財の徳川家光誕生の間や、敷地内にある五百羅漢は必見。人間味に満ちた羅漢様達は、皆誰かと似ているようで愛らしくもあり、小憎らしくもあり。五百羅漢。誰かに似てる?
史跡と祈りと「本丸御殿エリア」
川越城は、扇谷上杉持朝の命により長禄元年(1457年)に太田道真・道灌父子が築城したものです。その後寛永16年(1639年)、川越藩主松平信綱が大規模な拡張工事を実施するなどしましたが、明治維新後解体されます。現在は、風格ある玄関・大広間と移築復元された家老詰所が川越城本丸御殿の歴史を語り継いでいます。本丸御殿のすぐ向いには三芳野神社が。この三芳野神社、童謡「とおりゃんせ」発祥の地なんですって。「三芳野」は川越の旧地名です。
さらに、男子シンクロナイズトスイミングの「ウォーターボーイズ」で知られる川越高校もすぐ近く。男子校ですが、文化祭では近隣の女子高から女子生徒がたくさん押しかけ、おおいに盛り上がります。
氷川神社。地元では「氷川様」と呼ばれています。
また、本丸御殿から通りを挟んだところに市立の博物館や美術館があります。こちらではじっくり小江戸・川越の歴史と文化に触れることができます。大人の社会科見学って感じで、こういう学びの時間を旅先で過ごすのもたまにはいいものです。
少し足を伸ばせば、川越氷川神社があります。毎年10月に催される川越まつりは、ここ氷川神社の例大祭。縁結びスポットとしても広く知られ、境内では若いお嬢さんたちが真剣に祈る姿が目撃されます。願いが叶うといいですねえ。
3つのエリアをざっとご紹介しました。将軍に愛され、重用された街・川越。居心地よく親しみやすくありながらも、どこか品格があり、風情に溢れた街。やっぱり川越って素敵な街だなあ。ぜひ、次の週末にでも気軽にいらして下さいな。