佐渡にしかないたらい舟を体験しよう
自然の宝が満載の佐渡、続いては直江津からのフェリーが到着する小木(おぎ)へ。ここには佐渡にしかない「たらい舟」があります。「たらい舟」とは、地元の漁師がサザエやアワビ、ワカメなどを獲る時に乗っていた"たらい"のこと。
佐渡ならではの漁の光景が、観光客も体験できるようになり、人気の観光ポイントとなりました。
杉で造られたたらい舟は、大人3人まで乗ることができ、そのたらい舟を衣装をまとった女性の船頭さんが器用に漕いで、周辺をくるりと一周分漕いでくれます。
途中で手持ちのカメラで記念撮影もしてくれますし、たらい舟の動かし方をレクチャーしてもらって、実際に動かす体験もできます。
ガイドもレクチャーを受けて挑戦してみましたが、コツがつかめず全く進みませんでした。そんな出来事も旅の想い出の一つにできそうですね。
千石船が寄港した当時の雰囲気が今も残る宿根木
自然の宝が満載の佐渡、続いては佐渡の南側に位置する宿根木(しゅくねぎ)へ。ここは千石船による交易で賑わった街。船が出入りする入江のすぐ近くに船大工や回船業など船に関わる人たちが中心となって、街ができあがりました。
外壁がすべて板張りになっていたり、屋根の上には石を載せるなど、独特の建物が狭いスペースの中に連なる風景は、江戸時代からほとんど変わらない貴重なもの。現在では国の重要伝統建造物保存地区に指定されています。
2件の建物については、有料で内部を公開していますので、ゆっくり見学して当時の雰囲気を味わってみるのもいいですね。
千石船と縁の深い宿根木では、江戸時代末期に建造した「幸栄丸」を当時の設計図を元にして現代に復元しました。
船の名前は「白山丸」。町並みから少し小木よりに離れた小木民族資料館にて「白山丸」を見学することができます。間近で見るとその大きさと迫力に驚きますね。
現代に甦った千石船「白山丸」、航海に出ることはありませんが、年に1度、7月最後の日曜日に行われる白山丸祭りにて、展示スペースから人力で表へ出て、真っ白な帆を掲げた姿を披露します。
続いては、佐渡を象徴するキーワードでもある佐渡金山に向かいましょう。次ページに続きます。