株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

上場廃止企業の決算書に共通する特徴とは?(3ページ目)

「売上債権回転期間」が長期化している企業への投資は、慎重に判断しなければなりません。売上債権回転期間が長期化しているのは、企業内で何かよくないことが起こっていることの兆候である場合があります。投資するときには慎重な姿勢で臨みましょう。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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現在の上場企業で売上債権回転期間の長い企業は?

それでは売上債権回転期間の長い企業は、どんな企業でしょうか?

※これから紹介する会社については、純粋に売上債権回転期間が長期化していることを指摘しているだけであって、決算内容の真偽等についてコメントしているわけではありませんのでご留意ください。

電業社機械製作所(6365)は、ポンプ大手5社の1社で、海外に積極展開しています。2013年3月期の売上債権回転期間は、8.4ヶ月(135億円÷(193億円÷12)と長期になっています。

海外取引が増えると、どうしても国内取引よりも売上債権の回収までの期間が長くなりがちです。とはいえ、私が目安にしている4カ月と比べれば、かなり長期になっているという印象を受けます。

ジオマテック(6907)は、成膜加工の専業大手です。海外に対する売上高も1割程度あります。2013年3月期の売上債権回転期間は、9.3カ月(76億円÷(98億円÷12)とやはり長期になっています。
【図undefined電業社機械製作所とジオマティックの売上債権回転期間】

【図 電業社機械製作所とジオマテックの売上債権回転期間】 ※クリックで拡大

このような企業への投資は、売上債権回転期間が短い企業に比べて、より慎重に判断していく姿勢が大切です。

みなさんの手持ち銘柄を一度チェックしてみてください。

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