エフオーアイは売上債権回転期間がかなり長かった!

個人投資家に求められるのは、やはり決算書に関する基本的な知識です。

基本的なチェックポイントさえ押さえることができれば、粉飾決算(または粉飾決算でなくても会社が上手くいっていない兆候)の大部分は見抜くことができます。最後は自分自身で身を守るしかないのです。

特に新規上場企業の株は、将来に夢を羽ばたかせるような理想的な状況を思い描き、購入したくなります。けれども、いったん冷静になり決算書をチェックして、企業の実態を見極めましょう。

エフオーアイに関していえば、「売上債権回転期間」というポイントをチェックすれば、投資対象から外すことができました。

企業は商品をツケ(掛)で売ることがよくあります。そして、例えば翌々月にそのお金を振り込んでもらいます。ですから多くの企業は、売掛金や受取手形などの「売上債権」を所有しています。この売上債権が発生してから回収するまでの期間については、業種業態によりますが、通常2~4カ月程度のケースが多いです。

「売上債権回転期間」とは、この「企業の所有する売上債権が、売上高の何カ月分に相当するか」を示す指標です。通常2~4カ月のレンジに収まることが多くなっています。

売上債権回転期間 = 売上債権 ÷ ( 売上高 ÷ 12カ月 )   

私が投資判断のときに目安にしているのは4カ月です。一般に、売上債権回転期間が4カ月を超えている場合には、
  1. 回収できない多額の売上債権(滞留債権)がある
  2. 得意先からの債権回収が遅くなってしまう弱いビジネスを行っている
ということを疑います。

もちろん、リース業や銀行業など、業種業態によっては4カ月を超えても特に異常でないケースもあります。

エフオーアイの場合は、通常の製造業であるにもかかわらず、売上債権回転期間は、23カ月でした。

売上債権229億円÷(売上高119億円÷12カ月) = 23カ月
【図undefinedエフオーアイの売上債権回転期間】

【図 エフオーアイの売上債権回転期間】 ※クリックで拡大

これをもって粉飾決算が行われているかどうか?までは分かりませんが、会社内で何かよくないことが起こっていそうな雰囲気は伝わってきます。

このような会社への投資は、慎重にするべきです。

現在の上場企業で売上債権回転期間の長い企業は?次ページで見てみましょう。