子どもが勉強嫌いになってしまう理由を逆手に取る
非日常を体験させ、そこから「学ぶ楽しさ」を味わせるのがコツです。
逆に子どもが学びたい気持ちになるときは、どんなときでしょうか。それは、「なんでだろう」という疑問を持ったときです。そして「なんでだろう」という頭の中の「?」が、「わかった」という発見の喜びである「!」マークに変わったときに、知的好奇心が育ちます。この夏休みこそ子どもを日常から連れ出して、たくさんの疑問が芽生える状況に置くといいでしょう。学習意欲が高まるきっかけになります。
夏休みの間に、ふだんと違う体験をたくさんさせる
夏休みの間に、子どもにできるだけふだんと違う体験をさせてみると、学習意欲に変化が表れるはずです。旅行ができれば理想的ですが、帰省でもいいでしょう。その際に、郷土料理屋に連れて行ったり、スーパーの食品売り場に連れて行ったりして、地元との違いに気づいたところがあるか聞いてみてください。子どもはワークや漢字帳など、いかにも勉強然としたものは嫌がるものの、触ったり味わったりできる目の前の実物への関心度合いは大人以上です。海や山は夏休みの定番行楽地ですが、キャンプや農業の収穫体験などで自然から学ぶのもいいですね。ダムの観光放流や漁港の見学なども子どもたちに人気があります。遠出が難しければ、子ども向けの体験学習イベントや、博物館、展覧会などもおススメです。もっと知りたいという知的好奇心が育まれ、将来の進路を決めるきっかけになることもありえます。例えば、以下のようなイベントはいかがでしょうか。
巨大な人体の中に入って、体の中のキタナイものを仕組みを知る体験型イベントです。
マンモス「ユカ」のほぼ完全な標本を冷凍保存のまま、世界に先駆けて一般公開しています。
NHKスペシャルで放映されたダイオウイカをはじめとする深海生物の特別展です。
夏休みの自由研究の宿題にも使えるのでおススメです。そのほか、自宅で簡単に味わえるプチ非日常の代表格は映画鑑賞があります。家族で映画を観て、感想をお互い言い合う。そうすることで子どもの精神年齢の成長が促されたという話を生徒の保護者から聞きました。こんな簡単で楽しい方法なら、すぐに取り入れられそうです。
さて、いかがでしょうか。この夏はできるだけ非日常を味わせて、子どもなら誰もが持っている秘めたる知的好奇心を育んでくださいね。