目の疲労を強める光「ブルーライト」
目の疲労が影響する肩こりはディスプレイからの光も関係があります
肩こりや目の疲労の原因ともなりうる身近な要因の中に、パソコンやスマートフォンのLED画面から出る光である「ブルーライト」からの影響が心配されるようになりました。ブルーライトを遮断するアイテムも店頭に並ぶようになったことで、ブルーライトの影響を考えるようになった人も増えてきたように思いますが、ブルーライトと言われても、まだピンとこない人も少なくは無いと思います。
目の疲労は、肩こりともかかわりが深いため、目を守ることで、目の疲労からの肩こりを予防できるのではないかとも感がえられます。今回は、ディスプレイからのブルーライトの影響と目の疲労を和らげる対策についてご紹介しましょう。
目の疲労と肩こりの関係は?
ブルーライトについてお話しする前に、こうした光から目を守り目の疲労を予防することが、肩こりの症状の誘発や悪化防止にもつながる可能性が考えられる理由について挙げてみましょう。まず、自律神経系の乱れを予防できるというということがあります。目の疲労感をはじめとする目の不調は、とても不快です。さらに、そういった目の不調を抱えながら、例えばパソコンに向かい仕事を続けることで、作業自体にもストレスを感じるなどして、自律神経系が乱れるきっかけを作ってしまいます。目の不快感もそれによって、集中して作業ができなくなるストレスも、ともに心身の緊張状態を作り出し、肩こりへと繋がっていく恐れがあるのです。
また、目の筋肉が疲労すると、頭に付着している筋肉も疲労しやすくなり、後頭部のコリ感や頭痛も感じる機会が増えるかもしれません。後頭部のコリや首の筋肉のコリが強まると、頭の方へ行く血流も滞り、集中力が無くなったり、頭がボ~っとしたように感じることもあります。
そもそもブルーライトとは?
目の保護のために決まった時間になったら目を閉じて休憩しましょう
そのエネルギーは非常に高いため、目の奥にある網膜にまで達してしまい、将来的に網膜の疾患につながる恐れがあると懸念されています。ブルーライトはLED液晶から出ているため、私たちの生活の中でも触れる機会が多いということになります。
パソコンディスプレイやテレビ、スマートフォンや携帯電話、ゲーム機など、仕事やプライベートでも多く使用するものです。テレビやゲーム機など、子供にも影響を与えかねないものもあるため、目の保護のためにも使用時間を決めたほうが良いということになります。
生体リズムも狂わせる?
肩こりの人に多い訴えの中に睡眠障害があります。布団に横になった時に、肩に力が入って脱力できずに眠りにくいという人や枕が合わないようで首のあたりに違和感がある、また、肩こりに伴い心身の緊張が強く、眠りが浅くなるという人もいます。そしてブルーライトの影響により、このような睡眠の問題にさらに悪化の要素が加わる恐れがあります。私たちの体は朝の光によって体が目覚めて活動できる状態になり、夕方、日の沈むころから夜にかけて、体が休まる状態へと変化していきます。
しかし、夕方から深夜に及ぶまで、パソコンやゲーム機などで、明るい光を浴びていると、体の自然のリズムが崩れ、夜になっても体を休めることができなくなります。それが、さらなる睡眠の問題を引き起こすと考えられています。肩こりや目の疲労回復にも質の良い睡眠は必要なのです。
日頃からできるブルーライト対策は?
目のコンディションが低下することでの、さらなる肩こりの悪化を予防するために、ブルーライトに対する知識も頭に入れて、目の疲労・肩こり対策に役立てましょう。日頃からできる対策をご紹介します。■眠る直前まで、LEDディスプレイを見ないように!
仕事のためにLEDディスプレイを使用しながらのパソコンワークは仕方のないことだと思います。その場合は、せめて、布団に入り眠くなるまでスマートフォンを操作するといった、眠る直前まで明るい光を浴びることは、避けるようにしましょう。
■暗い所ではディスプレイを見ないように!
明るさが不十分な場所で、明るい画面を見ると、それだけでも目の負担は増大します。目の疲労を加速されることにもなりかねませんので、明るい場所で見るようにしましょう。
■遠くの景色を見るように!
普段は美しい遠くの山を見るのは難しいので、空の雲や遠くの建物でもOKです
■ブルーライト対策用のアイテムを利用する
ブルーライトを遮断するメガネやシート・プロテクターを利用する方法もあります。遮断率が商品により異なりますので、よく商品について調べてから購入しましょう。
■少なくとも1時間以内に1度は目を休める
肩こりの人は、特に目が疲労しやすい状態にあります。そのため、なるべく1時間以内に1度は、目を閉じて目を休める時間をつくりましょう。この時、蒸しタオルなどで目を温めると、目の筋肉の緊張が緩み楽になります。
※注意
目に異常がある場合は、ブルーライト遮断のアイテムを使用しても、効果を感じないこともあります。目の症状がひどい場合や長引いている場合は、眼科を受診しましょう。
参考サイト:ブルーライト研究会