R36と同じエンジン・ミッション・駆動システムなのに安い
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はVWパサートCC(旧型)をご紹介したいと思います。パサートのセダンに比べ、全長は+30mm(4815mm)全幅+35mm(1855mm)全高-50mm(1425mm)という、やや平べったいスタイル。ステアリングもセダンよりシャープなチューニングです
デビューは2008年10月。その名の通り、同社のセダンであるパサートをベースとした「4ドアクーペ」として登場しました。
4ドアクーペって「甘い塩」みたいに本来は相容れない言葉を組み合わせているんですけどね。まあ、要するにスタイリッシュなセダンってことです。メルセデス・ベンツがEクラスをベースに仕立てたラグジュアリィセダンのCLSと同じです。
ちなみに「CC」とは「コンフォートクーペ」の意味。つまり、真面目なパサートよりもちょっと上質で洒落たクルマですよ、と。
用意されたグレードは2つのみ。2Lターボ+6ATの2WDモデルと、3.6L+6速DSG(2ペダルMT)の4WDモデルがラインナップしています。2Lターボ+6ATの組み合わせは旧型パサートのセダンにもあります。
3.6Lモデルに搭載された4WDは、前後輪の回転差に関わらず、走行状況の変化に応じて瞬時に前後輪に適切な駆動力を配分するタイプ。またアダプティブクルーズコントロールは30~210km/hの範囲で、ドライバーの設定した車間距離を保ちます
しかし3.6L+6速DSGモデルは、旧型パサートでもバリアント(ステーションワゴン)にだけ追加されたハイパフォーマンスモデル、R36と同じエンジン・ミッション・駆動システム。つまりR36と中身は一緒ってことです。新車時価格もまったく同じ602万円。
ではそれが今いくらで狙えるかというと、原稿執筆時点での最安値は228万円。2009年式/5.8万km/修復歴なしです。ちなみにR36の最安値は287万円。2008年式/6.7万km/修復歴なしです。
これだけでもパサートCCを積極的に狙う意味があると思いますが、その他の魅力について次ページ以降でさらに詳しく見ていきましょう。