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激変・新日本の真夏の最強決定戦G1を体感しよう!(2ページ目)

今、プロレス人気復興の先頭に立っているのが新日本プロレス。アントニオ猪木が設立した老舗団体ですが、今ではまるで別の団体のように様変わりしています。しかし、変わらない伝統と価値観があります。それは真夏の最強決定戦『G1クライマックス』。新日本の歴史を知ることで今年のG1はさらに楽しめるでしょう。

小佐野 景浩

執筆者:小佐野 景浩

プロレスガイド


時代が移行しても変わることがない真夏の最強決定戦!

こうしてアントニオ猪木の時代から考えると、まったく別の団体になってしまったような印象を受ける新日本ですが、歴史と伝統はしっかりと受け継がれています。そのひとつが「新日本プロレス真夏の最強決定戦!」と呼ばれている『G1クライマックス』です。競馬の重賞レース『G1』にならって命名された最強決定戦が初めて開催されたのは91年8月。今年で23回を迎える由緒ある大会です。

第1回大会では当時のトップ2だった藤波、長州が脱落して武藤、蝶野、橋本の闘魂三銃士が決勝トーナメントに残り、橋本と武藤を連覇した蝶野が優勝。新日本が猪木時代、藤波&長州時代を越えて闘魂三銃士時代が到来したことを告げた大会になりました。

このG1は頂点のIWGPヘビー級選手権とはまた違ったステータスとなり、現衆議院議員の馳浩は「このG1のために1年がある。この大会のために日々、練習して、その成果を試すのがG1だ」と言っていました。

G1はプロレス人気のバロメーターにもなっていました。92年の第2回大会は両国国技館7連戦を行って述べ7万6700人を動員。両国国技館5連戦となった93年大会も述べ5万7500人を動員。まさに平成のプロレス黄金時代でした。

そして今年はAブロック=オカダ、棚橋、真壁刀義、後藤洋央紀、小島聡、石井智宏、ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.、柴田勝頼、Bブロック=中邑、天山広吉、永田裕志、内藤哲也、矢野通、高橋裕二郎、鈴木みのる、シェルトン・X・ベンジャミン、カール・アンダーソン、飯伏幸太と各ブロック10選手が総当たりリーグ戦を行い、各ブロック1位が優勝決定戦を行います。

8月1日にアクトシティ浜松で開幕し、2日=後楽園ホール、3日=愛知県体育館、4日=大阪・BODY MAKERコロシアム、6日=石川県産業展示館3号館、7日=仙台サンプラザホール、8日=横浜文化体育会館、10&11日=両国国技館の全9大会が開催され、各大会で10試合の公式リーグ戦が繰り広げられるという選手にとっては実にハードな真夏の最強決定戦です。

昨年はオカダが初出場・初優勝を成し遂げましたが、今夏に栄冠を手にするのは誰か? ぜひ、この歴史と伝統ある大会をナマで堪能してください。そこには今も昔も変わらないプロレスの醍醐味があります。

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