落ち着いた雰囲気の中、沖縄のやちむんの歴史を学ぶ
沖縄県那覇市の壺屋のエリアは、琉球王府建国以来300年にわたって陶芸の街として栄えました。壺屋の中心を横切る壺屋やちむん通りに面して、1998年2月に壺屋焼物博物館が開館しました。焼物を沖縄の言葉で発音すると、やちむんとなります。やちむん通りは石畳の道となっているため、静かで落ち着いた雰囲気が漂い、道沿いには壺屋焼の窯元や工房、老舗陶器店が数多く並んでいます。その焼物の文化をリードするのが、壺屋焼物博物館です。
館内1階、2階の展示室では、沖縄の伝統的な焼物である壺屋焼の技法や、製作工程がわかりやすく紹介されるばかりでなく、沖縄全島での焼物の歴史が詳しく紹介されています。また現在、博物館が建つ位置から発掘されたニシヌ窯が、もともともの位置で保存、展示されています。
展示室の外に作られたニシヌメー広場では、イベントやミニコンサートが頻繁に開催され、広場の一画にある拝所には、焼物の関係者ばかりでなく、壺屋の発展や健康を祈願する人が数多く訪れています。
沖縄と言えばシーサーを思い浮かべる人も多いことでしょう。様々な色彩や表情をもったシーサーのルーツが、ここにあると言えるかもしれません。
■壺屋焼物博物館
住所:沖縄県那覇市壺屋1-9-32
電話番号:098-862-3761
料金:一般315円、大学生・高校生210円、小・中学生105円
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)
公式HP:http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/
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