早期教育・幼児教育/早期教育

2歳半までが特に大事な歯と口の健康づくり(2ページ目)

子どもの歯と口の健康と言うと、まっ先に思い浮かべるのは虫歯予防でしょうか。でも、ことはそんなに単純なものではありません。食べる、呼吸する、会話するなどの基本的な機能の正常な発達は、乳幼児における心身の発達にも大きく関わっているのです。

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド

STEP1 おっぱい期

赤ちゃんは母乳を吸うとき、口の周りの筋肉を使います。これで咀しゃくに必要な筋肉が鍛えられていくので、哺乳瓶を使うならば注意が必要です。吸わなくてもミルクが出やすいものは避け、例えば「Bean Stalk」の哺乳瓶など、顎をしっかりと使うものを選ぶことをオススメします。

また、このころから口の中に清潔な大人の指を入れて、歯ぐきをぐるりと優しく触る練習もしておくと良いですね。歯磨きや歯医者さんでの検査をスムーズに成功させる下地づくりができますよ。

STEP2 手づかみ期

何でも食べるよ!

何でも食べるよ!

生後5~6ヶ月ごろになると、大人が食べているのを見ている赤ちゃんの口からヨダレがダラ~ッこれが離乳食開始のサインです。手をのばしてきたら、いろんな食べものをあぐあぐと噛むよう、口に入れてあげてください。ステップを踏んでだんだんと固め、大き目にしてあげましょう。


特に子どもたちが食べにくいのが葉物です。食物繊維を多く含む野菜は、よく噛まないと飲みこめないので、チャレンジする機会を作ってあげてくださいね。面倒な離乳食の時期ですが、この時のがんばりは子どもの将来に必ず役立ちます!

また、乳幼児の時期にあまり食べなくても、大きくなったら食べられるようになるはず、と親は楽観的に思いがちです。でも、実は2歳半を過ぎると好き嫌いが出始め、逆に食べられる食品数は増えなくなる傾向があります。乳歯が生えそろってくる3歳ごろまでが、良い食習慣を形成する基礎の時間になります。ぜひとも2歳半までに食品のバリエーションを多く増やしてください。


STEP3 3~6歳の食習慣形成期

この時期に、絶対に習慣にしないほうが良いのは「だらだらおやつ」。常に口の中に、菌が繁殖しやすい環境づくりをしてしまうのは危険です。また咀しゃくが必要ないお菓子が多いので、顎の発達も望まれません。咀しゃくが弱いと振動が甘く、食べたものが歯にベターっと付着したままになりやすいのです。

家族みんなでよく噛んで、葉野菜といった食物繊維の多い食事をおいしく食べる習慣をつけることで、お子さまが生涯病気にかかりにくい体づくりができます。考えようによってはお得ではないでしょうか。


【参考文献】「母子歯科保健管理に関する研究」「人口哺乳顎発育に及ぼす影響について」伊藤而
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