再開発が進む「曳舟」駅前
現在、曳舟駅周辺は約11.2haにも及ぶ広大な規模の地区計画を定め、駅の高架化や道路の整備などが急ピッチに進められている。総合的な街づくりのもと、隣町の「スカイツリー」効果も相まって、今後ますます期待の集まるエリアのひとつであるといえよう。先ごろプロジェクト発表を行なった「アトラスタワー曳舟」も再開発プロジェクトのひとつ。正式名称は「京成曳舟駅前東第三地区第一種市街地再開発事業」。2006年に協議会が発足、2007年に再開発準備組合が設立された。以後、都市計画決定を経て、昨年権利変換計画が認可され、今年の着工に至る。
事業主である旭化成不動産レジデンスは、これまで同エリアにおいて「マーク・ゼロワン曳舟タワー」(2007年竣工)、「マークフロントタワー曳舟」(2012年竣工)を分譲した実績を持つ。ちなみに、「マーク・ゼロワン曳舟タワー」はその販売価格が坪単価にして約@180万円、「マークフロントタワー曳舟」は同約@240万円であったという。しかも、後者は即日完売。墨田区北部エリアの期待値を示す実例である。
「アトラスタワー曳舟」は坪単価約@250万円予定
では、気になる新規物件「アトラスタワー曳舟」はというと、販売員の話によれば今のところ「価格は@250万円前後になりそう」とのこと。あくまで予定である。次に、簡単にその概要をご紹介しよう。交通アクセスは、京成押上線「京成曳舟」駅から徒歩3分、東武スカイツリーライン・東武亀戸線「曳舟」駅から同4分。一連の再開発のなかで京成線の駅は、高架化に伴い、物件の近くに移設されるそうだ(2016年完成予定)。すでに新駅はホームが出来つつあり、数年先の利便を実感することができる。
建物は28階建て、総戸数233戸の大規模タワーマンションだ。従前の所有者持分として49戸分が非分譲となる。1階部分は店舗が入る予定で詳細は未定。竣工は2015年7月予定。構造は、二枚の鋼板のすき間に粘性体を注入し、そのなかに上部の鋼板をはさむ方式の制振構造を取り入れている。地震時の震動が具体的にどれくらい低減されるかは「不明」(関係者)。
居室空間と音対策について
階高は3.25m、居室内の最も高い部分で天井高が2.55m。敷地西側を線路が通っているため、東向きの一部を除き、二重サッシを採用している。モデルルームは、74.07平米の角住戸2LDK「SA」と57.15平米の中住戸2LDKの2タイプを再現している。数値上はそれほど感じないが、実際の天井は凹凸が少ないことなら、またバルコニーが周囲を巡りガラス手すり(一部除く)を用いているために、開放感が高い。今年のゴールデンウィークから公式サイトを公開し、7月上旬までに反響数が700件、プロジェクト発表会には200組の来場があったそう。7月下旬に第1期を売り出す予定。
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