ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

ETFでフロンティア株に投資!(2ページ目)

先進国と新興国に次ぐ第三の投資エリアとして注目されているのが、フロンティア諸国。すでにフロンティア株を対象とするETFも上場し、これまでアクセスしにくかった新興国予備軍への投資が可能となっています。今回はフロンティア市場やフロンティア株ETFについてご紹介します。

村岡 里香


フロンティア株に投資できるETF

iシェアーズフロンティア株ETF(MSCIフロンティア100)は、MSCI フロンティア・マーケット 100 インデックスに連動するETF。東証に7月17日に上場されたばかりですが、海外ではすでに上場していて、世界最大手の資産運用会社、ブラックロックが運用するiシェアーズシリーズの一本です。
6/30時点(ブラックロックジャパンHPファンド・ファクト・シート)

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iシェアーズフロンティア株ETFの投資先地域は、中東63.4%、アフリカ17.5%、アジア9.9%と中東とアフリカの比率が高くなっています。また、投資先の業種は金融が過半を占め、金融セクターの値動きに左右されやすいという特徴があります。

ただし、MSCIはこの度、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)をフロンティア国から新興国(エマージング)に引き上げ、モロッコを新興国からフロンティア国に引き下げを発表しています。よって今後の投資先比率は中東が下がってアフリカが上がることになりそうです(指数への反映はカタールとUAEは2014年5月、モロッコは2013年11月とのこと)。


未来の新興国の成長をじっくり待つ

まだ未発達な市場ということでiシェアーズフロンティア株ETFの投資先にはかたよりがあります。フロンティア経済の成長が未知数であることも否めません。しかし、従来のポートフォリオにフロンティアも加えることで収益機会を広げることができます。未来の新興国を長い目で応援するつもりで、長期保有を前提に組入を検討してみてはいかがでしょう。

<iシェアーズフロンティア株ETF(MSCIフロンティア100)>
・銘柄コード:1583
・売買単位:1口
・経費率:0.79%
・最低購入金額:3,135円(7/22時点)

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