サービス付き高齢者向け住宅と、有料老人ホームとは?

高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いとは

高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いとは

有料老人ホームという言葉は、以前から耳にする機会も多く、家族との会話でも話されたことのある方も多いと思います。では、最近話題のサービス付き高齢者向け住宅を知っていますか? 新聞やテレビでも特集が組まれているので、気になっていた方も多いのではないでしょうか。ただ、その違いは、ちょっとよくわかりませんね。

それでは、この2つについての違いを、提供サービスを中心に説明していきます。
   

有料老人ホームとは

サービス付き高齢者向け住宅の、寝たままで入る浴室

サービス付き高齢者向け住宅の、寝たままで入る浴室

高齢者賃貸マンションのしくみと種類で、有料老人ホームの中には、3種類があるというお話をしました。

・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム

このうち、健康型はあまりなく、現在、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームが多いです。そのためここでは、数の多い2つと、サービス付き高齢者向け住宅の違いをご説明します。
 

提供サービスの違い

・サービス付き高齢者向け住宅の場合
最低限のサービスとして、安否確認と生活相談サービスの提供をしています。また介護ケアの専門家が少なくとも日中は建物に常駐しています。食事の提供は義務ではありませんが、9割以上の住まいで提供されています。介護サービスに関しては、次の住宅型有料老人ホームと同様に、外部の事業者の訪問介護サービスを受けます。また、外部の訪問看護やデイ・サービスを利用することもできます。入居者個人が外部のケアマネージャーと相談して選択できるので、それぞれのニーズに合った介護サービスを受けられます。

・住宅型有料老人ホームの場合
介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けていない有料老人ホームで、提供するのは食事サービスと、緊急時の対応などの日常的な生活支援です。介護サービスについては、サービス付き高齢者向け住宅と同様に、外部の事業者の訪問介護サービスを受け、訪問看護や外部のデイ・サービスを利用します。

・介護付き有料老人ホームの場合
「特定施設入居者生活介護」という介護保険の認定を受けた住まいで、食事・清掃・介護サービスまで、すべてをホームが提供するタイプの有料老人ホームです。この中で、要介護1以上の方を入居対象に限定したものを「介護専用」型、要介護認定されていない方でも入居できるのを、「混合」型といいます。
 

提供される、介護サービスの実態

介護付き有料老人ホームは、文字通り介護サービスを施設が提供します。住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に関しても、訪問介護等による外部事業者の介護サービスを利用し手厚いサービスを受けることが、仕組みとしては可能です。

では、実態は? 住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の場合、提携した事業者による訪問介護や、隣接・近接しているデイサービスを利用できるところもあり、手厚い介護サービス行っている住まいも多いですが、最低限のサービスしか提供していない住まいもあります。

一方、介護付き有料老人ホームでは、介護サービスを有料老人ホーム自体が提供するため、外部の訪問介護は利用していません。基本的に常駐のスタッフがサービスを提供するので、外部の事業者を利用する住宅型やサービス付き高齢者向け住宅よりスタッフの目が届きやすくなります。

また、各々の住まいで受け入れられる介護度や医療依存度は異なるため、要介護度が高くなった場合は、退去や他の施設への住み替えを求められる場合もあることを理解しておきましょう。
 

最後に

有料老人ホームであれ、サービス付き高齢者向け住宅であれ、受けることのできる介護サービスは、個々の住まいで大きく変わります。特に、サービス付き高齢者向け住宅は、法令基準として最低限求められているサービスはほんの少しです。そのため、手厚いケアが受けられる施設と、それ以外の差が多くなるのです。この住まいはどんな対応をしてくれる住まいなのか、キチンと見極めることが大切です。

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