高齢者施設として最も一般的な「有料老人ホーム」とは

シニア夫婦

医療ケアサービスも費用も間取りも様々な有料老人ホーム。種類や事業者を確認して、希望に合った施設を探しましょう

 

有料老人ホームは、高齢者の入居施設の中でも最もポピュラーな施設です。費用や提供されるサービス内容は事業者によって大きく異なり、生活保護受給者を主な対象者とする施設から、高額所得者向けの豪華な施設までさまざま。特別養護老人ホームなどに比べ、比較的入居しやすいのも大きな特徴です(今後は入居が難しくなる可能性もあります)。

2018年、厚生労働省が発表した「社会福祉施設等調査結果の概況」によると、有料老人ホームの数は約13,500となっています。

「健康型」「住宅型」「介護付」の各種類の違い・特徴

有料老人ホームは、対象となる人や介護サービスの内容によって大きく3つに分けることができます。

■健康型の有料老人ホーム
自立した高齢者のみが対象。露天風呂やトレーニングルームをはじめ、元気な人が暮らしを楽しむための施設が充実しているところが多い。食事などのサービスは提供されるが、介護が必要になったら退去しなければならない。比較的費用が安い。

■住宅型の有料老人ホーム
介護が必要な人、不要な人の両方が対象。食事などのサービスは提供されるが、介護サービスは提供されない。介護が必要な人は、外部の介護事業者と契約して、訪問介護などのサービスを受けることになる。

■介護付の有料老人ホーム
介護が必要な人、不要な人の両方が対象。老人ホームのスタッフが食事などだけでなく、入浴や排泄など日常生活全般の介護サービスも提供する。ホームが委託する介護事業者が介護サービスを提供する(外部サービス利用型)ホームもある。

最近では、まずは健康型有料老人ホームに入居し、介護が必要となった時点で提携している介護付老人ホームに転居できる施設も増えてきました。
 

有料老人ホームの種類や事業者によって異なる医療的ケアの内容

医療面のサービスについても、「健康型」「住宅型」といった有料老人ホームの種類や事業者によって内容が異なります。

例えば「健康型」は、その名の通り健康であることが前提なので、医療的なケアが必要になる状況はあまり想定されていませんし、「介護付」の場合はそうした状況をある程度は想定しています。

しかしいずれも、基本的には健康管理面を中心とした必要最低限の提供と考えておいたほうがよいでしょう。

そのため、痰の吸引や水分や栄養をチューブで胃に入れる胃ろう、じょくそう(床ずれ)、鼻などから流動食を投与する経管栄養、尿管カテーテル、酸素吸入といった医療措置が必要な人は、入所を断られる場合もあります。入所中に状態が変わって医療措置が必要となった場合も、状況によっては退去を命じられることもあります。
 

有料老人ホームの部屋・居室タイプ……個室・2人部屋の他、1LDKの間取りなども

居室についても、一般的な個室や夫婦のための2人部屋のほか、1LDKや2LDKなど、事業者によってさまざまな種類があります。
 

有料老人ホームの対象者・費用・申込先

■対象者
高齢者。ただし、細かな入居条件は、事業者によって異なる。

■必要な費用
1カ月あたりの費用についても6~60万円と格差が大きく、入居一時金として300~3,000万円程度が必要となる場合もあります。

居住費、共益費、管理費、食費、その他雑費。ただし、提供されるサービス内容や費用は事業者によって異なる。また、介護保険サービスを利用した場合、そのサービス費の1割が別途必要。

■情報入手&申込先
どんな施設があるかについては、インターネット検索などで。申し込みは直接、事業者へ。

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