いじめ問題・対策/いじめに気づいたら

いじめ予防のために家庭でできること(2ページ目)

最近のいじめほとんどは、そのの理由は「おもしろいから」、きっかけは「からかい、ふざけっこ」から始まります。このようないじめは初期段階で適切な対処をすれば、深刻になることはありません。家庭でできるいじめ予防について一緒に考えてみましょう。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド


自立心を育てる

具体的に自立心を育てるには、親の過保護・過干渉をやめるということです。例えば、朝子供が起きられずに学校に遅刻しそうになったとします。

そのときお子様はどちらのセリフを口にしますか。
「朝、起きるのが遅くなってしまったので遅刻しそうだ。」
「お母さんが起こしてくれなかったから、学校に遅れてしまう」

前者は、朝起きて学校に行くのは自分だという自覚がありますので自立心が育っていると言えます。

後者のセリフが出てくるようですと、必要なものはすべて用意されていて当たり前だと考えるようになり、そればかりか一度外に出ると世話を焼いてくれる親がいないので人の顔色ばかりうかがい、思いどりにならないことには腹を立て、わがままで自分勝手になりがちです。

自分勝手になりがですと、どうしても友達の中から孤立することが多くなってきます。このような状況になったときに、自立心が芽生えていれば「どうしてからかわれたり、悪口を言われているのだろう」と自分の行動をふりかえり、良くないところは変えていこうと自分の頭で考えだします。

しかし、過干渉・過保護の過程で育った子供は、一人で考え、立ち直っていくということが難しくなります。

言い換えしの練習

また、前述したように最近では、「おもしろいから」という理由のいじめが多くなってきています。「いたずら、からかい」からいじめが始まるのです。
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切り替えしの練習をしよう



こうしたいじめは、初期の段階できちんと言い返す、切り替えしをすることでかなり防げます。
  • 「うざい」⇒「お互い様。」
  • 「きもい」⇒「どこが?」
  • 「くさい」⇒「自分の臭いじゃないの?」
など、子供たちの間で残念ながらよく使われてしまっている、あまり気持ちのよくない言葉を調べて、切り替えしの練習を親子でやってみましょう。

わが子を守るために

いじめはいじめる方が悪い、これは当たり前のことです。しかし、現代はほとんどの子供たちがいじめの危険にさらされているのも事実です。「いじめはある」という認識のもと、親子でできるいじめ予防、家庭予防を実践してみていただけましたら幸いです。
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