異次元の24時間耐久レース
2013年のルマン24時間レースは6月22日(土)の午後3時スタート、23日(日)の午後3時にゴールのフォーマットで行われた。現在は日本では開催されていない24時間レースだけにレース観戦時の過ごし方は異次元の世界だ。ルマン24時間レースが開催される6月は、1年のうちで最も日が長い時期であり、夜10時過ぎからようやく外は暗くなってくる。日が長いので思う存分楽しめるのだが、ついつい頑張ってしまいがちになるので、自分の体調と相談しながら体をいたわって楽しもう。またこの時期は雨が降る事も多く、2013年はスタート時から激しい雨風になった。
ルマン、サルトサーキット
レース中の楽しみ方はいくつもある。スタートを見て、数時間過ごしたらインサイド(パドック側)にある「ビレッジ」で各メーカーのブース出展を楽しんだり、グッズショップで買い物をして歩くのも良いだろう。
またメインストレートのグランドスタンド裏には歴代のルマン出場車のモデルカーを販売する店が出展していたり、ルマンやクルマに関する英語やフランス語の貴重な本を見つける事もできる。ショップを見るだけでもモータースポーツの祭典を感じる事ができるはずだ。
夜はスタンドで、あるいはホテルで?
夜10時ごろから陽が落ち始め、ルマンはようやく夜を迎える。ここからレースは越えるべき大きな山、ナイトランに突入だ。夜をスタンドであかすもよし、バーで飲み続けるもよし、もちろんホテルに帰るもよし。それぞれ自分のペースで楽しむのが一番だ。ナイトランは決勝日だけでなく予選日も楽しめる
ちなみに夜10時から朝8時までは指定席のスタンドは入場フリーになるそうで、観戦ポイントを変えてみるのも手かもしれない。ただし、ルマンの夜はかなり冷え込む。今年は特に寒かっただけに無理は禁物だ。朝を迎えてからゴールまで9時間もあるのだから。
感動のゴール! 何を感じるかはあなた次第!
2013年のルマン24時間レースは雨が降ったり止んだり、さらにはクラッシュも相次ぐなど波乱のレース展開となり、最後の最後まで気の抜けないレースになった。ルマン表彰式
午後3時、ゴールの時間を迎え、サーキットはアウディの優勝、そして自身の記録を塗り替えるルマンマイスター、アラン・マクニッシュの8度目の優勝に沸き返った。レース序盤でGTアマチュアクラスのアストンマーチンに乗ったアラン・シモンセン(彼自身はプロドライバー)が不慮の事故で亡くなり、彼に対しても祈りが捧げられた。残念な事故で満点のお祝いムードとはならなかったが、やはり24時間を戦い抜いたチームには観客から惜しみない拍手が送られた。特に最後まで2位を走りアウディを追い続けたトヨタには一際大きな拍手が送られた。
来年はポルシェも戻ってくる。
世界中のモータースポーツファンが国籍関係無く、最後は頑張るチーム、ドライバー、人々を応援する「ルマン24時間レース」。90年の歴史と伝統は日本のレースとはひと味もふた味も違った雰囲気を味合わうことができる。来年、2014年は最高峰のLMP1クラスに耐久王ポルシェも参戦。アウディ、トヨタと対決する。早速来年に向けて観戦計画を立ててみてはいかがだろう?
ルマン24時間レース 公式サイト(英語)