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一度は訪れたい! ルマン24時間レースの楽しみ方(2ページ目)

世界三大レースのひとつ「ルマン24時間レース」の魅力を観客目線でレポート。90周年の記念大会となった2013年のレースを通じて、伝統と歴史が育んだ素晴らしいレース文化を紹介します。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

ルマン名物、公開車検

ルマン24時間レースのレースウィークはまるまる1週間プラス1日の8日間で行われるのが恒例になっている。
公開車検

公開車検のリパブリック広場の様子


(2013年のスケジュール)
6月16日(日)公開車検(リパブリック広場)
6月17日(月)公開車検(リパブリック広場)
6月18日(火)サイン会など
6月19日(水)フリー走行、公式予選
6月20日(木)公式予選
6月21日(金)ピットウォーク、市内ドライバーズパレード
6月22日(土)午後3時・決勝レーススタート
6月23日(日)午後3時・決勝レースゴール

長いレースウィークのオープニングを飾るのが「公開車検」だ。かつてはルマンのランドマークといえるサンジュリアン大聖堂をバックに「ジャコバン広場」で開催されていたが、ここ2年は周辺の道路が工事中のためにさらに中心地の「リパブリック広場」に場所を変えて開催されている。2014年以降はジャコバン広場に戻るかもしれない。
ルマンundefined公開車検

ルマンの公開車検


この車検は余裕をもって休みを取れる熱心なレースファンの方には必ず見て頂きたいイベントだ。2日間に渡り、1台1台のレースカーが観客の前で車検を受け、車検が済むとチームごとの写真撮影となる。朝から地元の老夫婦などが会場を訪れ、昼過ぎからはレースファンが大集合。夕方まで丁寧にマシンが紹介される素晴らしいイベントになっている。

レースモードに入るとなかなかレースカーの完成した状態の写真は撮れないので、エンジン音こそしないものの間近でマシンの写真を撮れる良いチャンスといえる。観覧は無料でレースファンも市民も楽しめるようになっている。


入場料などはいくらくらい?

ルマン24時間レースが開催される「サルテ・サーキット」は市内中心部から僅か3kmほどの所にある。市内中心部にはトラム(路面電車)が走っており、トラムに乗って入場ゲートのすぐ近くまで行く事ができ、サーキットへのアクセスは非常に便利だ。
ルマンundefined路面電車

ルマンの中心部とサーキットを結ぶトラム


サーキット入場料は決勝レースの土日だけなら54ユーロ(約6920円※)で、レースウィークの1週間通し券でも71ユーロ(約9100円※)。スタンド席に座って見るには別途、各スタンドの指定席券が必要だが、日本のサーキットと違って入場料だけでパドッグ側(インサイド)にも入る事ができる。各メーカーの出展ブースなどが並ぶ「ビレッジ」と呼ばれるエリアはパドッグ側にあり、パドックの様子を眺める事が可能。ただし、ピット裏側のエリアまで行こうとすると別途、パスを購入しないといけない。しかし、入場料だけで存分にいろいろな角度から見て楽しめるのもルマンの良いところだ。
(※1ユーロ=128円で計算)
ルマン

ルマンのサルトサーキット


また入場券を持っていると、マシンが走らない金曜日の朝から行われるピットウォークに無料で参加できるのも嬉しい。ドライバーサイン会なども開催されるし、日本のレースでは考えられないほど全てのファンと選手の距離が近いのも特徴だ。

次のページではその他行われるイベントをチェックしてみよう。


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