分譲、賃貸ともに供給は少な目、
今後の変化に期待
さて、住宅事情ですが、分譲マンション、一戸建て、賃貸いずれも二子新地から高津にかけては少な目というのが実状です。想像するに多摩川の向こうには二子玉川という全国的に有名な街があり、かつ少し先には交通の結節点である溝の口があるため、あまり知られてこなかったこと、上記2エリアの供給が先行されてきたため、開発が遅れてきたということではなかろうかと思います。ただ、二子玉川の人気とともに、橋を渡ればすぐ行ける場所ということで、ここに目が向くこともあり得ます。
まず、分譲マンションですが、この地にあっては久しぶりの、あるいは駅からの距離で考えると初めてと言っても良い大規模物件の建設が進んでいます。価格は今のところ、発表されていませんが、溝の口で3LDK、70平米が4500万円以上であること、登場する物件が大規模であり、また、2013年夏がアベノミクスとやらで盛り上がっていることを考えると、それと同等以上の価格になりそうであろうとは想定できます。
中古も少ない地域で、実際、歩いてみるとあまり高い建物を見かけることはありません。築年が古ければ80平米超で3000万円台、築10年以内で徒歩10分ちょっとの立地で同じくらいの面積が4000万円超と、意外に価格の幅もなく、この街で探すのであれば、時間をかけてのんびり状況を見るというのが現実的かもしれません。
一戸建ても同様に数は少ないのですが、たまに徒歩10分圏内での供給が出ることもあり、価格は5000万円前後といったところ。マンションよりは多少高めにはなりますが、駅から10分圏で買えるなら、穴場といってもいいかもしれません。
賃貸ではワンルームマンションが6万円台、2DKマンションが11万円というところで、二子玉川に比べると1万円程度は安くなる計算です。面白いことに、アパートになると、さほどの価格差はなくなるので、どちらかで借りるなら、マンションのほうが立地を変えた効果が出るようです。ちなみにアパートではワンルームが6万円弱、2DKが8万円~が相場です。
これまで知る人ぞ知る街だった二子新地。しかし、隣接する街の影響か、少しずつ変化が出始めているようで、今後どう変わっていくか。動向に期待したいところです。