子どもは学習したその時の言葉で覚えていく
スクール参観に同行していただいた明泉幼稚園プレミアスクール、プログラムディレクターのJudith Broman(ジュディス・ブローマン)さんの話の中で言葉の教育に関して印象に残ったことがありました。プレミアスクールに通う子どもたちのほとんどは日本で生まれ育っています。家庭では日本語環境ですから母語は日本語です。スクール内では英語で過ごしますが、母語の日本語を話す時もあります。子どもがスクールで日本語を使っていたら、先生が「No Japanese!」と言って日本語使用を止めていた時期がありました。でもこれは幼児の言葉の教育においては逆効果になってしまったそうです。
つまり、英語がうまく話せない時期に、自己表現できる日本語の使用をやめてしまったら、不完全な英語を使うしかありません。その状態で相手に通じてしまうとそのレベルの英語で満足してしまって上達していかないとのことでした。そこで、先生たちは、休み時間の日本語使用をあえて止めず、英語をなるべく使おうね、という励ます指導に切り替えました。すると、子どもたちの言語表現能力がアップしていきました。子ども自身で考えて言葉を選び、言葉を学んでいくのですね。
論理的な思考を育てる活動。ストーリーの順番を考える。
プレミアスクールは2年間だけです。その後はフレンドクラブで英語イマージョン教育を続けます。次の記事ではフレンドクラブについてリポートします。