新築マンション/マンションニュースの読み方

地所レジ「新子安」で総戸数497戸の大型プロジェクト

「ヨコハマ・ミライ・プロジェクト(仮称)」(三菱地所レジデンス)は、JR京浜東北線「新子安」駅から徒歩4分、京浜急行線「京急新子安」駅から同じく徒歩4分、総戸数497戸の大規模マンションプロジェクトである。その着工を機に、開発経緯についてまとめてみる。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

 

JR京浜東北線「新子安」駅に
総戸数497戸の大規模マンション誕生

鳥瞰パース

鳥瞰パース

三菱地所レジデンスから、「『ヨコハマ・ミライ・プロジェクト(仮称)』着工」と題したリリースが届いたのは今月3日であった。場所が新子安、総戸数500戸級の大型プロジェクトと聞いてピンときた。かなり以前、業界で密かに話題になった物件である。かれこれ7、8年前になるだろうか。

資料に鳥瞰の線画パースと外観パースが載っている。中々雰囲気が良い。当時の意気込みが実を結んだのだろうか。一般の方々にとっては、ひと目で理解することが難しいだろうが、見慣れている人にとってみれば、これは期待できそうな予感がする。簡潔に理由を解説してみよう。

外観パース

外観パース

まず外観パースから。水平に張り出した各層の床(天井)、視界を広げるバルコニーのガラス手すり。柱梁の詳細が(これだけでは)不明だが、専有部から眺める開放感が外観パース上からも十分予感できる。縦にせり出た壁はプライバシーを守り、要所で色を変え外観デザインにリズムを付ける役割を果たす。中央部分の上層は巨大なスリット。板状が与えがちな圧迫感を排除する狙いがあるのだろう。そして、外周の植栽も相当奥行がある。

線画は(駅近ながら高台の良好な環境である)現地の特徴をうまくあらわしている。下の現地案内図と合わせてみるとわかるが、敷地は四方道路。スケールメリットをいかして、また行政の「まちづくりプラン」認定を受けたことから、高さ制限などの規制緩和を受ける代わりに、周りの歩道(緑道)を十分なゆとりをもって整備している。これは景観を良好にする目的以外に、地域の防災面も考慮したようだ。本プロジェクトは「地域交流施設」や「地域拠点広場」も設ける他、「保育施設」も完備するなど地域貢献をコンセプトに盛り込んだ建物でもあるという。
現地案内図

現地案内図


標高14m、良好なアクセスと落ち着いた街並み

現地(左)<2013.7.12撮影>

現地(左)<2013.7.12撮影>

リリースのタイトルは「着工」。モデルルームの公開はまだ先だ。とはいえ、興味深い物件でもあるので、数年ぶりに「新子安」に向かってみた。

JR京浜東北線「新子安」駅は、「横浜」駅から2駅、所要時間は7分である。距離にして4~5kmだから、歩くと1時間くらいだろうか。「東京」駅へは約半時間。並行するように京浜急行線が走っている。改札からはやや複雑な経路である。線路から現地のある西側の地盤が約10mほど上がっているためだ。線路を横切るように産業道路(バイパス)が走り、500mほど先で第二京浜(国道1号線)に交差する。高台の上は標高14~15mである。左手には十数年前に再開発された「オルトヨコハマ」がある。

現地は、落ち着いた住宅街にある。従前はグラウンドだったようだ。近くには有名校浅野学園がある。現地周辺にはちょっとした公園も点在している。駅までは徒歩4分である。信号はないが、歩道橋を渡る。建設現場は着工したばかりで、まだ土を掘り起こす前の段階であった。竣工は2015年1月の予定。見事に生まれ変わった街並みを見に、ぜひとも再訪したいと思う。その前に、モデルルーム見学があったか…。

敷地配置図

敷地配置図


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