玄関見せ技-ステップ2
お客様からは意外なモノが見えて意外なモノが見えない
ステップ2!一旦家の外に出て深呼吸、ゆっくり玄関ドアを開けて家の中をのぞいてみましょう。それが、家に訪ねてきて下さったお客様が最初に見る光景です。そこで気付くのは、同じ玄関内でも目につきやすい場所と、そうでない場所があるということ。例えば、ドアを開けて入ってすぐ側面の壁や、玄関ドアのすぐ脇、手前の部分は、家の中からはよく見えますが、玄関を入ってきたお客様の目にはほとんど入りません。家の中から見える玄関と、お客様が見ている玄関では風景が違うのです。
玄関に入って目につきやすいのは、赤い矢印の内側。それより外側はほとんど目に入らない。上記は目に入りやすい部分にニッチを作った様子(ニッチのリフォームで玄関や廊下をセンスアップより)
さて見せ技スタートです。見せたいモノはお客様の目につきやすい場所へ、見せたくないモノはお客様の目につきにくい場所へと移動させましょう。玄関を開けて最初に目に入るモノが、乱雑なオモチャなのか、素適なオブジェなのか、これだけで家全体のイメージは大きく変わります。
その際に注意したいのは、玄関タタキは室内の床より低い高さにあるので、玄関に入ってきたお客様の目線は、家の中にいる人より目線が低いということ。つまりお客様にとって目に入りやすい高さは、室内から見た時より若干低めになることを意識しましょう。
玄関見せ技-ステップ3
意外性の勝利?アイキャッチでお客様の目を一気にひきつける
ステップ3!見せたいモノと見せたくないモノの位置が定まったら、今度はお客様の目を一気に引きつけるアイキャッチを作りましょう。アイキャッチとは、思わずそこに目を留めてしまうようなモノのこと。自然に目が留まってくれるのを待つのではなく、お客様の目をそこへ誘導して一気にひきつけるので、他の部分を変えなくても、玄関の印象を大きく変えることができます。玄関照明にしつらえた巨大ニッチ。インパクトの強いアイキャッチになっている(一箇所だけでも大満足!ここだけリフォームより)
アイキャッチで必要なのはインパクトです。まずはカラーリングと素材感を使って、簡単なアイキャッチを考えてみましょう。例えば、傘立てが思い切り目立つようなヴィヴィッドな赤色だったり、壁に真っ青なタペストリーが掛かっていたら、思わずそこに目がいってしまいます。他に少々雑多なものが置いてあったとしても、それほど目にはつきません。
さかなのシャンデリアのタペストリー。アイキャッチは思わず目を留めてしまうほどインパクトのあるものを使うのがコツ。(タペストリー:さかなのシャンデリア/スタイルストア)
アイキャッチには意外性も効果的です。巨大なぬいぐるみ、木製の椅子などがいきなり玄関にあったら、つい目を奪われてしまいます。照明器具の光もよいアイキャッチになります。思わず目をとめてしまうほどインパクトがあるものを使うのが、アイキャッチを上手に作るコツです。自分らしいアイキャッチで、我が家の玄関の演出方法を考えてみて下さい。
片付く壁面収納、狭さを感じさせない床材選び、鏡や照明を使って広がりを演出するテクニックなど、マンションの玄関リフォーム術は下記で詳しくご紹介していますのであわせてご覧下さい。
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