LCC時代の旅支度
アルメニア、アララト山を望む遺跡にて。自分ではほとんど写真は撮らないので、お客様にいただく写真ばかり
瀬戸:従来のキャリアであれば、機内預け荷物の無料枠も、数キロ程度の超過であれば目をつぶってくれたものですが、低価格のLCCでそれはムリでしょう。
ガイド:LCCでは最初から有料だったり、超過重量にかかる料金が驚くほど高かったり、機内持ち込み荷物にも制限があったり。
瀬戸:そうであればなおのこと、荷物は少ない方がいい。旅は、日常生活の移動の側面を持っていますが、実は、1泊でも20日間でも、必要なものの量はそれほど変わらないのです。たとえば、私はトランクのベルトは使いません。あのベルトは、中味をギチギチに詰めたとき、フタが開かないようにするためのものですが、そんなに詰めたら重量オーバーですよね。ですから、ベルトを使うような量は、最初から詰めないことです。ベルトの分だけでも、何グラムか軽くなりますよ(笑)。最低限の日用品さえあれば、何日でも旅はできます。余計な荷物を持たず、身軽に、思い出に残る旅を楽しんでいただきたいですね。
お孫さんも大きくなった現在では、添乗業務も減らし、マイレージを利用して奥様とプライベートの旅を楽しむ瀬戸さん。
「荷物に合わせてカバンを選んではダメです、カバンに荷物を合わせなくては」という言葉が印象的でした。なんだか、人生になぞらえることもできそうですね。