達人に訊け!

スーツケース

旅の荷物は軽いがベスト。スーツケース一つで何日旅ができますか?

もうすぐ夏休み。あなたはこの夏、どこを旅しますか? 旅はシンプルライフの最高のレッスンです。今回は、海外旅行の添乗歴約50年という旅の達人・瀬戸一伸さんに、少ない荷物で楽しむシンプルな旅支度をお聞きします。




海外旅行の黎明期から

ガイド:瀬戸さんが海外旅行の添乗の仕事を始めたのはいつですか?

瀬戸
:東京オリンピックのあった1964年に旅行業界に入り、海外からの旅行者の国内ガイドを2年務めた1966年、海外の添乗業務を命じられました。ツアーの内容は、企業による海外視察(テクニカル・ビジット)。当時高度経済成長期の日本は、欧米に追い付け追い越せの時代。先進技術を学ぶための旅ですから、訪問先は先進国中心で、観光地には行かず、回るのはダムや工場、学校、病院などの専門的な施設ばかりです。以来今日まで、日本のビジネスマンを海外にご案内してきました。

ガイド
:1966年! ざっと50年ですね。当時、観光旅行だけでなく、海外旅行者自体が少なかったのですね。

瀬戸
:まだ円が固定レートの1ドル=360円の時代です。外貨の持ち出しにも厳しい制限があり、海外旅行は高嶺の花。私がご案内したお客様も、大企業の幹部などエリートばかりでした。


半世紀295回85か国!

瀬戸さんお顔写真

瀬戸一伸さん。海外旅行添乗歴49年のベテラン!

ガイド:約半世紀の間に、何か国ぐらい行かれたのですか?

瀬戸
:数えてみたのですが、渡航回数は295回、訪問先は85か国・地域になります。

ガイド
:まさに海外旅行の達人ですね! 1回の旅行日数は?

瀬戸
:1960年代の日程は10日から2週間と長かったですが、大阪万博が開催され、ジャンボジェットが就航して海外渡航者が爆発的に増えた1970年以降は、それまで幹部クラスが主だったお客様も、忙しい部課長クラスになり、日程も1週間から10日程度になりました。

ガイド
:それにしても、通算すると何年もの期間を旅の空で過ごしたことになりますね。こうなると、旅が日常というわけですね。