大貫勇輔undefined神奈川県出身。バレエ、ジャズからアクロバットまでジャンルを超えて活躍するダンサー、俳優。今まで『ロミオ&ジュリエット』『キャバレー』『マシュー・ボーンのドリアン・グレイ』『ピーターパン』『ビリー・エリオット』等に出演。現在、オリジナルショー『Pukul』、WOWOW「バレエ☆プルミエール」に出演中(次回12月24日(日)16:20~OA)。18年3月より『メリー・ポピンズ』でバートを演じる。(C)Marino Matsushima

大貫勇輔 神奈川県出身。バレエ、ジャズからアクロバットまでジャンルを超えて活躍するダンサー、俳優。今まで『ロミオ&ジュリエット』『キャバレー』『マシュー・ボーンのドリアン・グレイ』『ピーターパン』『ビリー・エリオット』等に出演。現在、オリジナルショー『Pukul』、WOWOW「バレエ☆プルミエール」に出演中(次回12月24日(日)16:20~OA)。18年3月より『メリー・ポピンズ』でバートを演じる。(C)Marino Matsushima


【大貫勇輔インタビュー目次】
  • 2017年11月インタビュー(本頁)
  • 2013年6月インタビュー(次頁

*2017年11月インタビュー*

表現者として多くを学んだ『ビリー・エリオット』

――ダンサーとして出発され、2013年6月のインタビュー(次ページに掲載)以降も、様々なミュージカルに出演されている大貫さん。最近は『ビリー・エリオット』にも出演され、ミュージカルにはだいぶ慣れてきたという手ごたえもあるのではないでしょうか。

「まだまだです。特に歌に関しては、これまで『ビリー・エリオット』や『ピーターパン』『キャバレー』で歌うことはあっても、それほどたくさんあったわけではありませんでした。次に出演する『メリー・ポピンズ』のバート役ではナンバーも多く、“がっつり”歌わせていただきますので、改めてこれがミュージカルの“スタートライン”という気持ちで臨んでいます」

――『ドリアン・グレイ』に『ビリー・エリオット』『メリー・ポピンズ』と、大貫さんは海外スタッフとのお仕事が少なくないですね。

「そうですね、でも一口に海外といっても、仕事の進め方はカンパニーによって全然違います。はじめは言葉の壁もあるので、お互い手探りで時間がかかるけれど、いったんこういうふうにやるんだとわかると、ものすごくやりやすくなりますね。

例えば『ビリー・エリオット』のカンパニーは本当に作品を愛している人たちで、11年も関わっていると言っていたけど、上演されるすべての国を廻って、各地のプロダクションを育てている。だから彼らは作品の全てをわかっている、という安心感がありました。

一番驚いたのが、彼らは一度も怒らず、責めず、とにかく褒める。“Good Boy”というのが口癖なんです。そのかわり、“このタイミングでこう動く”“ここで台詞を言う”ということが細かく決まっていて、それが明確で演じやすく、その通りにやれば彼らが求めているものが体現できる。なるほど、こういう作り方もあるんだなと思いました」

――『ビリー・エリオット』ではオールダー・ビリーのみならず、アンサンブルとしても出演されていましたね。
『ビリー・エリオット』撮影:田中亜紀

『ビリー・エリオット』撮影:田中亜紀

「それまでコーラスをやってこなかったので、コーラスの勉強をさせていただいた感覚があります。吉田鋼太郎さんや益岡徹さんとお芝居をさせていただいたのもすごく勉強になったし、本作はビリーが主人公ではあるけれど、シングルキャストのアンサンブルの方たちがいなかったら成り立たない舞台だと思いました。

顔の見えないダンシング・ドレスも、彼らがいるから場面が(さらに)盛り上がるんだと体感したときに、スタッフとキャストのみんなでこの作品は作り上げられていて、だからこそお客様に舞台のエネルギーが伝わるんだと改めて感じましたね」


バレエ情報番組でMCにも挑戦

――最近、WOWOWのバレエ情報番組(『バレエ☆プルミエール』)ではMCも勤めていらっしゃいますね。
『バレエ☆プルミエール』(C)WOWOW

『バレエ☆プルミエール』(C)WOWOW

「初めてのMC番組で、出演が決まったときは僕が一番びっくりしました。でも喋ることは大好きだし、一緒にMCを勤める本田望結ちゃんは小さいのにすごくしっかりしている方で、共演していて楽しいです」

――近々のバレエ公演情報もあれば注目のバレエ・ダンサーインタビューもあり、エクササイズ・コーナーではバレエに縁遠い視聴者でも“バレエってこういう動きなんだ”ということが分かり、とてもいい番組だと感じます。

「ありがとうございます。まだ始まったばかりですが、ずっと続けていきたい番組です」

言い訳をせず、毎日を“全力で”生きていきたい

――活躍の幅を次々と広げていらっしゃる大貫さんですが、現時点で表現者として、どういう存在を目指していらっしゃいますか?

「今まで、ダンサーということを言い訳にしてきましたが、『ビリー・エリオット』で、ビリー役の子たちの努力を目の当たりにして、いろんなことを言い訳にしちゃいけないなと痛感しました。全力で、どれだけ何を積み重ねられるか。苦しみがないと自信もつかない。自分ってこうと決めつけず、目の前にあることを、どれだけ積み重ねられるか。もしそれが出来れば、何にでもなれるんじゃないかと思うのです。歌にしても芝居にしても、ダンスにしても。

生きるということにしても、人との共有する時間、食べるもの、寝る時間、その小さな積み重ねが作っていくもの。自分がやると決めたものを、どれだけ全力で出来るか。そしてお客さまに新しい感動をどれだけ感じていただけるか、といったことを追求していきたいなと思って、最近は生きています」

――『ビリー・エリオット』が大きなきっかけになったのですね。

「『メリー・ポピンズ』のオーディション、そしてビリーの稽古を経て、よりひしひしと感じるようになりました。去年あたりから自分の中にこの思いがあって、ある意味、“始まりだな”と感じています」

――今、20代後半ですか?

「29歳です」

――いい“始まり”ですね。

「そう思ってます。いい年齢でいいことを体験できた、気づくことが出来たと思っています。ますます、頑張ります」

*『メリー・ポピンズ』関連のインタビューはこちら
*次頁で2013年6月のインタビューを掲載。『ドリアン・グレイ』を中心に、大貫さんの“それまで”をたっぷりと語っていただいています!