高級ホテルグループが手掛けるデザインホテル
観光や仕事で疲れて帰ってくるゲストを迎えてくれる高級マテリアルなベッド。テキスタイルもリージェント仕様
カップ、ポット、冷蔵庫などの配置場所が決まっています。小物の水色が可愛い
台北で最も格調高いホテルといえば中山区にある
ホテル・リージェント。そのリージェントを運営するFIHリージェントグループが、リーズナブルな料金で快適な宿泊を提供するブランドとして立ち上げたのが今回ご紹介する「Just Sleep(捷絲旅)」です。交通アクセスの良さ、ファシリティの充実、オシャレなイメージに加え、リージェントグループならではのサービスを武器に、旅行者はもちろん、出張者にも利用してもらおうという試み。
至る所ににアイコン表示風のサインが描かれています
ジャストスリープが掲げているサービスのひとつに、3Bというものがあります。それはWellspring社のマットレスをはじめ、5ッ星ホテルのリージェント台北と同じ高級寝具をそろえたBed、毎朝リージェント台北から運ばれる有機食材を使ったBreakfast、機能性とビジュアルを兼ね備え、高級バスアイテムを完備したBathの3つを表したもの。ホテル滞在時間が短くなりがちな、旅行や出張で台北を訪れるゲスト達に、少しでも快適なホテルステイを体験してもらうために考えられたそうです。
アイコンがお出迎え!? 記号は万国共通!
林森館の入口の様子。西門店同様、オフィスビルの中にあり、フロントは3階。日本語を話せるスタッフが常駐しています
ゲストルームの広さは支店によって異なりますが、最も狭い林森館で5.5坪からとなります
ジャストスリープはオープン早々、台湾の観光業界で話題となりましたが、その理由は単にリージェントグループの新ブランドだからというだけではなく、アイコンを多用した斬新なデザインにもあります。ゲストに伝えたいこと、例えば「レストランはここ」「公衆電話」「フロント」「荷物置き場」……記号にすることで一瞬にして伝わり、スムーズに行動できるのはもちろんですが、何よりゲストの心に「面白いホテルだったな」という印象を残し、話のタネになることでさらなるゲストを引き寄せることができるのは大きな効果だと思います。
西門館のスタッフ。パジャマをイメージしたスウェットの制服がチャーミング
アイコンだけでなく、ゲストルームではアメニティの配置や各ファシリティ(クローゼットや洗面台、デスクなど)にも注目。シンプルなのにインパクトがあるのは、全体的に「記号」を感じさせるからでしょうか。一人で泊まっても寂しくない、つい笑ってしまう、そんなお部屋です。