PS4のオンラインマルチプレイはPS Plus加入が必須に
これまでXbox Liveとの差別化要因の1つだった無料オンラインマルチプレイをPS4では有料化します。
どういうことかと申しますと、現状、PlayStation3(以下PS3)などSCEの提供するハードのオンラインマルチプレイはPlayStationNetwork(以下PSN)で提供されていました。それが、PS4のオンラインマルチプレイはPSNではなく、有料サービスのPlayStationPlus(以下PS Plus)で提供されると発表されています。
事実上、オンラインマルチプレイの有料化と言ってよい形なんですが、ただ、オンラインマルチプレイが単独で有料化されるのと、有料サービスのPS Plusに組み込まれるのでは、実はちょっと意味が違います。そこのところを注意深く見てみると、SCEのオンラインビジネスの方向性も見え隠れしてくるのです。
PS Plus 月額500円で年間55タイトルが遊べる
イシイジロウ氏が手がけるタイムトラベルもののアドベンチャー、タイムトラベラーズ。オススメの良作なんですが、これも月額500円でダウンロードできちゃいます
月額500円で何ができるようになるかというと、まず大きいのが「フリープレイ」と呼ばれるもので、常時11タイトルを無料でダウンロードして遊べるサービス。タイトルは毎月一部が入れ替えられて、年間では55タイトルが提供されます。例えば2013年6月22日現在で配信中のものには、PS3の「ハウス・オブ・ザ・デッド4」であるとか、PSPの「パタポン」、PSPやPSVitaで遊べる「タイムトラベラーズ」などがあります。月額たったの500円ですから、これら1つでも遊んでみたいと思うものがあればかなりお得なサービスと言えるでしょう。
また、初代PlayStationやPlayStation2、PCエンジンなどのゲームが遊べるオンラインゲーム配信サービスのゲームアーカイブスからも、123タイトルがフリープレイに対応ということで、合わせるとかなりのボリュームとなっています。
その他、オンライン上にセーブデータをバックアップして、セーブデータの保全や移動を簡単にしてくれる「セーブデータお預かり」、本体のシステムソフトウェアやゲームソフトの更新データを自動で行なってくれる「自動ダウンロード」、オンラインゲームのβテストや体験版をいち早く遊べる「先行体験」に、毎月セレクトされた製品版のゲームを制限時間付きで無料体験できる「ゲームトライアル」、あるいは会員限定のゲームの割引販売などなど、充実のサービスが揃っています。
これらのサービスに、PS4のオンラインマルチプレイが加わる、ということになります。