手頃な価格の中古マンションを手に入れて、思い通りの間取りや内装にリノベーションして暮らす。そんなマイホームの獲得方法が、人気を集めだしている昨今。「リノベーションという方法を使って、戸建てに暮らしたい!」という人も増えてきています。今回は、「戸建てのリノベーションって、どんなことができるの?」という疑問について、リビタがリノベーションした『練馬石神井台の家』のご紹介を通じてお答えしていきたいと思います。
日本は住宅が余っている?! 使える中古を活用して、戸建て暮らしを手に入れる
中古マンションの魅力は、新築マンションに比べて、立地の選択肢が多く、価格も手頃なことです。その背景には、全国の総世帯数約4700万戸に対し、住宅ストック数(住宅の在庫)が約5400万戸(※1)という、供給過多の現状があります。さらに、東京都の持ち家ストック数に着目してみると、マンションが約103万戸に対して、戸建ては約150万戸(※1)と、戸建ての方が上回っています。マンションよりも、戸建ての方がストックがたくさんあるんですね。戸建ての空き家化が進んでいる今、今後は中古の戸建ても市場に多く出てくるかもしれません。中古マンションは市場にたくさん出ていますが、実は戸建ても、使われていない家がたくさんある状態なんですね。一方、新築住宅が供給される数はどうなるかというと、年々供給数が減ってきています(※2)。マンション・戸建てともに、これからも住宅ストック数は、増えることが考えられます。そうすると、「中古の戸建てに住む」という選択肢が、よりリアルなものになっていく可能性が高まるのです。
使われていない戸建ての中には、建物が古すぎて、リノベーションをするにも手が掛かりすぎる…というものもあるでしょうが、古民家を素敵にリノベーションした実例などが実際に出てきているように、コストのバランスがとれるなら、リノベーションで再生できる可能性は多いにあります。
(※1)住宅・2008年 土地統計調査[総務省]「住宅ストックと世帯数の推移」参考
(※2)建築統計年報、住宅着工統計/東京都都市整備局 参考
木造戸建てのリノベーションは、どんなことができるの?
日本の戸建て住宅の大半は木造です。木造の中でも軸組在来工法は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造よりも手が加えやすく、リノベーションでさまざまなことができます。わかりやすく言うと、コンクリートの壁は簡単には壊せませんし、釘も打てません。でも、木造だと、柱や梁といった構造的に大切な部分を除けば、簡単に壁が壊せますし、釘も打てます。壁が容易に壊せるので、間取りの変更がしやすく、住んでいる人が自分でリノベーションしていく、なんてことも可能です。そんな木造戸建てのリノベーションの可能性を広げようと、戸建てリノベーション事業の展開を始めたのが、株式会社リビタ。マンション一棟を丸ごとリノベーションして分譲する「一棟丸ごとリノベーション」や、中古物件を買ってリノベーションをしたいお客様へのフルサポートサービス「リノサポ」を展開するほか、集合住宅一棟をリノベーションしたシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」を企画・運営するなど、リノベーションという手法を通してさまざまな住まいの提案を行っている会社です。
リビタの戸建てリノベーション事業は、中古戸建てをリビタがリノベーションし、リノベーション済みの状態で販売するというもの。その第一弾『練馬石神井台の家』のレポートを通して、木造戸建てリノベーションのメリットを〈前編〉〈後編〉の2回に分けて、お話していきましょう。
>次のページでは、リビタの戸建てリノベーションについて詳しくご説明します。