シンガポールで味わう、前衛アート×料理?
スタイリッシュなエントランス
空飛ぶ花瓶がお迎え
そして、テーブルに着くと、カトラリー置きが、なんとピクルス液の入った袋。最初に出されたのは、黒いトレイに乗った、小さな丸いもの。お湯を注ぐと、何とみるみるうちに、おしぼりに変身します。もちろん、出て来るお料理も、このインテリアを裏切らない、前衛的なもの。それもその筈、こちらは、「エル・ブリ」などで知られる、化学を料理に応用した分子料理学で有名なお店なのです。
試験管からスープ?
ランチは3コースランチ、55シンガポールドル(税・サ別)のみ。アミューズとして、「ヴィシソワーズ(じゃがいもの冷たいスープ)です」といきなり出てきたのが、こちら。試験管×スープ??
シンガポール風カレー
下はカレーのムース、上にはライスパフが乗っていて、米とカレーの重なり方が逆で、ふわっとした食感が新しいカレーです。 上にはかりかりに揚げたバジルの葉がのっています。
ピンセットで頂くアミューズも
食べ方も面白くて、なんと、付属のピンセットで食べます。でも、熱々でさくさくの衣に包まれたしっかり目のゼリー状の野菜、天ぷらのようでおいしかったです。
前菜には、世界の珍味が登場?
トカゲの前菜
スープの下に、角切りにされた、ややゼラチン質が多めな白身魚のようなものがあり、ドキドキしながら食べてみると……、クリーミーなスープとの相性も良く、何も言われなければ、魚と勘違いしてしまいそうな味わいです。
もちろん、そこまで冒険したくない、という方の為に、フォアグラや牛肉を使ったお料理も選べます。
鮮やかな色が目を惹きます
梨の様々な楽しみ方が
何よりも、デザートに香菜を使うと言うのが、とっても斬新。でも、この香りをスイーツに合わせるのは、個人的にはとても好きです。
アーティスティックなインテリアも素敵なお店。盛りつけもお洒落だし、来た人を見た目でも美味しさでもびっくりさせたい、というシェフのこだわりとセンスの良さを感じます。
ベジタリアンメニューもあり、色々な国の方が集まっての会食にも良さそうですし、普通のお料理だと物足りない、という方をお連れすれば、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか?
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■Tippling Club
住所:8D Dempsey Road, SINGAPORE 249672
電話:+65 6475-2217
営業時間:ランチ 12:00~15:00(土曜のみ)、ディナー 18:00~深夜(日曜休)