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スイス有数の温泉地、バーデン

チューリヒから列車で15分。スイス有数の温泉地として知られる町が、バーデンです。バーデンはドイツ語で「入浴する」の意味。それがそのまま町の名前にもなっています。バーデンは、ローマの時代からスイス随一の温泉地として、その歴史を刻んできました。リマト川が流れる落ち着いた街並みもおすすめです。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

ローマの時代からの温泉地、バーデン

バーデン

バーデンは15世紀にスイス連邦の共同支配地となった 画像提供:スイス政府観光局  www.myswiss.jp


バーデンの位置

チューリッヒからのアクセスが抜群に良い

チューリヒから列車で15分。スイス有数の温泉地として知られる町が、バーデンです。バーデンはドイツ語で「入浴する」の意味。それがそのまま町の名前にもなっている、スイス屈指の温泉の町でもあります。

バーデンは、ローマの時代からスイス随一の温泉地として、その歴史を刻んできました。ここから湧き出る温泉はミネラル成分がスイスで一番高く、痛風やリューマチの治療に効果があると言われています。ローマの兵士たちも、傷を癒すのに絶好の地だったはず。ゲーテ、ニーチェ、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセなど、歴史上の多くの著名人も好んでこの地に滞在しました。

人口は約1万8千人。半日もあれば旧市街や温泉街など、町の主要な観光スポットをまわることができます。ホテルは10軒ほどありますが、チューリッヒからの日帰り観光もおすすめです。

リマト川が流れる落ち着いた街並み

バーデンとリマト川

リマト川の後方に旧市街が見える 画像提供:スイス政府観光局  www.myswiss.jp

ガイドもスイスを訪れる回数を重ねるにつれ、日本からスイス到着の最初の夜はこの町に好んで泊まるようになりました。多くの車が行き交うチューリッヒと比べ、のどかで落ち着いた雰囲気に町全体が包まれています。特に町の中を貫流する、リマト川沿い遊歩道の散策がおすすめです。

日常の喧騒から離れてゆったりとした気分になれるのは、地元の人も同様です。昔、チューリッヒでは婚姻契約として、花婿は毎年一回、花嫁をバーデンの温泉に連れていかなければならないという項目もあったそうです。


旧市街と温泉街で構成

バーデンのホテル

スパ施設を整えたお洒落なホテル 画像提供:スイス政府観光局  www.myswiss.jp

バーデンの町は、主に旧市街と温泉街に分かれています。鉄道駅から温泉街までのんびり歩いて15分ほど。町中にはカジノ会館もあります。温泉街には温泉センターがありますが、残念ながら現在は閉鎖中。2015年または2016年の再オープンが予定されています。

温泉センターが再オープンするまでの間、バーデンの温泉を楽しむには温泉街にある2件のホテルに宿泊すると良いでしょう。山で観光やハイキングを楽しんだ後、スイス滞在最後の一泊は温泉地でのんびり過ごすのも良いでしょう。時間があれば、印象派絵画を展示するラングマット財団や、高台にあるハプスブルク家の城塞跡にも足を伸ばしてみましょう。


バーデンへのアクセス

チューリッヒ中央駅から列車で15分。チューリッヒ空港駅からも直通列車が出ています(所要約30分)。チューリヒとベルンを結ぶ幹線上にあるので、ベルン方面からのアクセスも便利です。バーデンは、スイス初の鉄道が走った駅としても有名です。

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