リノベーション物件とは? 

「リノベーション物件」と呼ばれる中古住宅があります。築年の古い住宅を買い取って、プロの事業者が新築並みの住宅にリフォームしてから、販売する住宅のことです。では、リフォーム(=改修)済み物件ではなく、リノベーション(=再生)物件と呼ぶのは、なぜでしょう?

築年が古くて機能が落ちる住宅を、今の水準に応じた住宅の機能に引き上げる改修を行いながら、暮らしやすい室内空間を作り上げることで、新しい住まいの価値を提供するからです。骨組みの状態(スケルトンと呼びます)にまで解体してから、改修を行うこともあるほどです。

リノベーション物件を購入する人にとっては、新築と変わらない水準の住宅を安く手に入れることができること、どういった改修を行ったかなど住まいの詳しい情報を提供してもらえること、改修に伴う一定の保証を受けられることなどのメリットがあります。

住宅の購入をする際に、リノベーション物件は、新築住宅、中古住宅に加え、新しい選択肢の一つになりつつあります。

一戸建てリノベーションが増える兆し

外観ビフォー

「練馬石神井台の家」外観Before(写真提供(株)リビタ)

 

外観アフター

外観After

これまでリノベーション物件といえば、そのほとんどがマンションでした。一戸建てのリノベーション物件もありましたが、東急電鉄が自社の沿線周辺でのみ取り扱っていたり、ハウスメーカーが自社の住宅に限って取り扱っていたりといった、限定した範囲内で行われることが多いという状況でした。

その理由は、中古一戸建ての場合、住宅個々の状況に大きな開きがあるからだと考えられます。建築時に的確な設計や施工が行われたか、入居者が適切にメンテナンスを行ったかなどによって、住宅の状況に相当な開きが生じ、改修工事の費用が想定したものと違ってくるリスクが、マンションに比べて大きくなるからです。

そのため、マンションに比べ、一戸建てのリノベーション物件が少なかった、という状況にありました。

そこへ、リノベーションの専業事業者である(株)リビタが、一戸建てリノベーションの事業化を開始しました。日本で最も多い一戸建てが、木造軸組工法(在来工法)ですが、まずは昔ながらのこの工法による木造住宅を中心に、リノベーションを行っていこうというのが、同社の意向です。


>次ページからは、具体的な一戸建てのリノベーション物件について見ていきましょう。