子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

勉強できない子どもの成績を上げる黄金の3ステップ

勉強できない子どもの成績を上げるのは簡単なことではない、と思っていませんか? どんなに勉強ができない子どもでも、すぐに成績を上げるための簡単な方法があるんです。子どもの成績を上げる塾講師が行っている、黄金の3ステップ。勉強ができない子のための成績アップ術を紹介します。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

勉強する範囲を思いっきり絞る

成績を上げる、黄金の3ステップ

成績を上げるための3ステップで、子どもの成績は上がります。

まず、何の成績を上げるかを明確にしましょう。学校のテストなのか、塾の月例テストなのか。何の成績を上げるかターゲットを定めたら、出題範囲を確認。その中で、いちばん簡単な内容をチェックしましょう。国語なら漢字や知識分野、算数(数学)なら基本の計算問題など、どの科目にも点数を取りやすい分野があります。そこが死守ポイントです。

なかなか成績が上がらない子は、勉強の目的が漫然としていることがほとんどです。ポイントを絞って勉強しないので、成果が出にくいのです。勉強の成果がはっきり出ないと、勉強のやる気もダウンして悪循環に陥ります。
  • とにかく漢字と知識問題だけは、すべて正解できるように勉強する
  • とにかく最初の計算問題だけは、すべて正解できるように勉強する
他のテスト範囲はともかく、ターゲットを絞った範囲のところだけは完璧にするという、割り切りが大事です。漢字と知識問題の完全習得が難しそうであれば、漢字の読み書きだけ、それも難しければ漢字の読みだけでも、完全正解できるように勉強する。そんなふうに、勉強するところを思いっきり絞ってください。そうすることで、その成果がテストですぐに、そしてはっきり出ます。

たとえテストの一部分であっても、勉強した範囲が完璧にできたという成果。成績が悪い子どもは、勉強した結果、そこがテストで完璧にできたという体験がほとんどありません。だからこそ、それが絞りに絞った範囲であっても、「完璧にできた!」ということが自信となり、やる気につながります。そうしたら次回のテストでは、もう少しだけ範囲を広げて勉強するというようにしていけばいいのです。
 

思いっきり短期の目標にする

忘れがちですが、子どもの時間感覚は大人ほど長くありません。例えば大人には1カ月はあっという間でも、歳を重ねていない子どもにとってはとても長い期間に感じます。3カ月後や1カ月後のテストのための勉強には気持ちが入りません。ですから、目標を長くても1週間後の確認テストや週例テストなど、子どもにとってゴールまでを実感しやすい期間にします。

1キロ先の目標ではやる気が出ない子どもでも、視界に入る100メートル先のゴールであれば走り出せます。1週間後のテストで、絞った分野だけは全部できるようにすることを目標にする。それならやれそう、と子ども自身が思える目標を一緒に考えてあげるといいでしょう。

どんなに小さな、そしてどんなに短期の目標でも、とにかく達成することを一番に考えるのがコツです。一度達成すると、その達成感=快感をまた味わいたくなり、次の目標も達成しようというやる気が芽生えます。勉強ができない子は、勉強での達成感を味わってこなかっただけです。勉強の達成感を味わうことをくり返せば、その子はもう「勉強のできない子」を卒業していることでしょう。
 

目標を達成したら、思いっきり感心を言葉にして伝える

「よくできたね! いくら範囲を絞ったとは言っても、その範囲を完璧に正解するのはなかなかできないことなんだけどなあ。本当はできる力があったのに、今までは表れていなかっただけだったんだねえ。そう言えば、確かにこの1週間、本当によくがんばっていたものね」というように、お子さんが目標を達成したら、感心していることを言葉にして示しましょう。

コツは「ほめる」のではなく「感心する」こと。「えらいね~、がんばったね~」というようなほめ方が効くのは小学生低学年まで。子どもは成長すると、機嫌を取られているか、かえって馬鹿にされているように感じて、必ずしもプラスに働きません。こちらが一方的に「感心する」なら、子どもは反発することなく、素直に受け止めます。

勉強ができないとされてきた子は、勉強でだれかに感心されたことがなく、それが勉強を避けてしまう気持ちにつながっています。感心を示すことで、承認欲求を満たされた子どもは、また次の目標を達成しようと、積極的にがんばるようになります。

さて、子どもの成績を上げる塾講師が行っている、黄金の3ステップ、いかがでしたでしょうか。勉強できない子どもの成績を上げるのは難しいことではないんですよ。勉強ができない子のための成績アップ術、ご家庭でも試してみてくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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