夫と妻の夫婦愛、嫁と姑の競い合いが描かれた作品
医師である華岡青洲は全身麻酔の実験を、犬などの動物では成功。だけど、麻酔は人間にかけないといけない。
自分に麻酔をかけるが、その経過について正しく知る事が出来ない。
そこで2人の女性、
妻である加恵と、母である於継が自分に麻酔をかけてくれと申し出る。
申し出はありがたいが麻酔をかける事は、かなり危ない。
目覚めなかったり、副作用が出たりする可能性があるのだ。
しかし、医学の進歩のために
青洲は2人の申し出をありがたく受ける。
麻酔の人体実験、2人の女性、どちらも譲れず、張り合うが
青洲が実験として選んだのは妻の加恵だった、
母親には眠り薬を飲ませ妻には全身麻酔を……
その結果、麻酔の量が強すぎて、加恵は目を失明してしまう。
嫁と姑、選ばれたのは嫁の加恵。
医学に貢献したのは加恵だけだったのだ……
それを知った時の、母親の嘆き
夫と妻の夫婦愛、
嫁と姑の争い、競い合い。
嫁と姑の女の争いがすごいです。
有名な有吉佐和子さんの小説をベースにした映画。
雷蔵さんの貫録がすごいいいです。
淡々と麻酔を研究する姿が、物言わぬ迫力あります.
■華岡青洲の妻
監督:増村保造
主演:市川雷蔵、若尾文子