映画/口コミでおすすめのファミリー映画(邦画)

家族の愛おしさを気づかせてくれる「私は二歳」

『私は二歳』は団地に住む、パパとママとたぁくん2歳のちいさな家族のお話です。子育てに四苦八苦する両親の様子は、昔も今も変わりません。育児に悩んでいる方が見ても勇気がもらえることでしょう。子育て中の方も、子育てから手が離れた方も、思わずほっこりしてしまうこと間違いなし。どこにでもありそうな家族が、こんなにも優しく愛おしいものなのだと気づかせてくれる、あたたかな映画です。

投稿記事

あたたかな映画に勇気を貰える 『私は二歳』

■監督
市川崑
■原作
松田道雄
■主演
ぼく(たぁくん):鈴木博雄
たぁくんの声(ナレーション):中村メイコ
パパ:船越英二
ママ:山本富士子
ママ友:岸田今日子
■価格
3,990円
■DVD発売元
角川ヘラルド映画

■おすすめの理由
1960年代に増え始めた団地は、高度経済成長の波に乗り、先端的でおしゃれな暮らしを実現しました。
一方で、父・母・子という核家族が急激に増えた時代でもあります。

『私は二歳』は団地に住む、パパとママとたぁくん2歳のちいさな家族のお話です。
映画の始まりは、美しいプリズムがキラキラきらめき、赤ちゃんのたぁくんの語りから始まります。
たぁくんの声を女優の中村メイコさんがナレーションで担当しているのですが、やんちゃでとぼけた語り口が、かわいいたぁくんにぴったり!

また、たぁくんのビッグスマイルや、迷子になって大泣きする顔が幼い頃のわが子に重なって、
ジンワリしてしまいました。

子育てに四苦八苦する両親の様子は、昔も今も変わらない。
50年以上前の映画とは思えないほど新鮮です。
とても共感できますし、育児に悩んでいる方が見ても勇気がもらえることでしょう。

ママ役の山本富士子さんの美しさ、母としての凛としたたたずまいや優しい表情がとても魅力的です。
パパ役の船越英二さんの、大らかな育メンぶりも楽しいです。
ちょっと無骨な感じが、昭和のお父さんという感じです。
ママ友の岸田今日子さんも、すごく涼しげで素敵です。
託児所を作ってほしいと行政にかけあってもダメで、自分たちで作ろう!という台詞もあり興味深いです。現代にも通じます。

この映画は、松田道雄さんの著書を原作に作られた映画です。
松田さんは、育児書でも大変有名な『育児の百科』を書かれている方なので、育児中のママでご存知の方もたくさんいらっしゃることでしょう。

子育ての時間は最中にいるととても長く感じるものですが、思いのほか早く過ぎ去ってしまいます。
子育て真っ只中の方はもちろん、ちょっと子育てから手が離れた方も、自分の家族を懐かしく思い出して思わずほっこりしてしまうこと間違いありません。

どこにでもありそうな家族が、こんなにも優しく愛おしいものなのだと気づかせてくれる、
あたたかな映画です。


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