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戦争の愚かさを描いた娯楽活劇 「独立愚連隊西へ」

『独立愚連隊』シリーズ第2弾、「独立愚連隊西へ」。誤って戦死広報に名前が掲載された兵士たちで編成され、厄介者扱いにされている独立左文字隊。彼らはバカバカしい命令を受けますが、陽気で屈託なく遂行していきます。そんな侠気溢れるキャラクターたちが、画面狭しと縦横無尽に暴れ回ります。戦争の愚かさを描きながらも、カラッとした仕上がりの超娯楽戦争活劇です。

投稿記事

独立愚連隊シリーズ第2弾、『独立愚連隊西へ』

■監督
岡本喜八
■主演
佐藤允
■DVD発売元
東宝
■価格
4725円

威勢のいい「独立愚連隊マーチ」が景気よく鳴り響く中、流れるような戦闘シーンを映し出すオープニング。自由で豪快なキャラクターたち。全てが魅力的で前作以上のクオリティを放っている『独立愚連隊』シリーズ第2弾。

誤って戦死広報に名前が掲載された兵士たちで編成され、厄介者扱いにされている独立左文字隊。彼らは「敵に奪われた軍旗を奪え返してこい」というバカバカしい命令を受けますが、陽気で屈託なく遂行していきます。

アクが強く野性味溢れる佐藤允が、骨太な本シリーズにピッタリなのは言うまでもありませんが、
この作品が初主演作となる加山雄三もなかなか上手くハマっています。

戦争孤児をつれた謎の男を演じる中谷一郎、本心では戦争をする気がなさそうな司令官を演じる
フランキー堺、天本英世や平田昭彦などキャスティングも完璧です。

バカバカしいと思っていながら死ぬかもしれない任務を愚直に遂行するなんて、なかなか出来ることではありません。そんな侠気溢れるキャラクターたちが、画面狭しと縦横無尽に暴れ回ります。

「勲章なんて欲しがるのは、職業軍人と子供だけ……」というセリフにもある通り、戦争の愚かさを描きながらもカラッとした超娯楽戦争活劇に仕上がっています。

同じく岡本喜八が監督した『日本のいちばん長い日』も、終戦時の玉音放送までの24時間を描いたオルタナティブな戦争映画で必見です。



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