個性が異なる美人四姉妹が歩み始めるそれぞれの人生
■監督西河克己
■主演
芦川いづみ、十朱幸代、吉永小百合
■VHS販売元
日活
1965年に公開された「四つの恋の物語」。
ペーソスあるサラリーマン小説などで知られる源氏鶏太の原作「家庭の事情」より「青春のお通り」を三木克巳が脚色しました。
■あらすじ
定年退職した父親を、手料理で祝う四姉妹。
男手一つで育てたこの娘達は、長女は結婚に破れたものの、次女は決まった相手がいて、三女も四女も素直な女性に育っているので一安心。
彼は、退職金を、50万円づつそれぞれに配り、「自分の生活を楽しむ」と宣言。
それぞれの娘は、その50万円をどう使うか……
■おすすめの理由
とにかく、この日活の女優さん4人が美しい!
まだ皆さん若いので、ちょっとふっくら目のほっぺもとても可愛らしい。
それぞれのファッションも、今ではアンティーク屋さんでみかけるような、昭和レトロで素敵です。
姉妹それぞれが50万円を貰って、歩き始める人生はまちまちで、またそれぞれが
好きになって恋をする相手もまちまち。
4人4様なので、私だったら、誰かな……などと思いながら観てしまいます。
四つの恋の物語となっていますが、四人姉妹の恋ではなく、三姉妹とお父さんの、四人の恋の顛末の物語という構成も面白いです。
ラストも実に晴れやかな終わり方で、爽快。
四人の個性の異なる美しさと、軽妙なやりとりなどを楽しみつつ、最後まで面白く観ることができます。
個人的には、この映画では、可愛くてけなげな和泉雅子さんが、とってもチャーミングで光っていると思います!