「若きいのちの日記」が原作の、闘病生活と愛と死のストーリー
■監督斉藤武市
■主演
浜田光男、吉永小百合
■DVD販売元
日活
映画「愛と死をみつめて」は、1964年に公開されました。
■あらすじ
高野誠(浜田光男)は、浪人中に入院した際、小島道子(吉永小百合)という女性に出会う。
美しく、清純な彼女に惹かれた誠。
彼が大学に入学しても入院生活をしている道子、二人は手紙のやりとりを始める。
実は、日本では不治の病とされていた軟骨肉腫だった道子。
くじけながらも、誠に励まされ、顔半分を切除する大手術を受け、成功。
顔半分を包帯で覆われる姿になったが、元気を取り戻す。
でも、ある日、大丈夫なほうの右半分に骨がでてきているのに気がつき、ショックを受ける道子……
■おすすめの理由
これは実話をもとにした悲恋映画として大ヒットした作品です。
可憐で、けなげな吉永小百合の美しさ、可愛らしさは今見てもとても素敵です。
ストーリーは本当にあったことなので、やはり辛い、悲しいお話で、顔を半分失ってしまうという若い女性の苦しさや悩みはどれほどのことだったろうかと、胸の詰まる思いがします。
しかも決意をして受けた大手術の後に、反対側に肉腫ができるなんて。
大変な闘病生活を送る道子の、「健康な日を下さい。1日目は家族、2日目はマコ、3日目はひとりで思い出と遊びます」という、原作の大島みち子著の「若きいのちの日記」からのセリフがすごく切ない。
何年後かに誠が天国に旅立ったら、絶対に結ばれて欲しいと、思ってしまうような映画です。
ちなみに「マコ甘えてばかりでごめんね。」という歌詞で有名な、「愛と死をみつめて」の曲(日本レコード大賞受賞曲)は、この映画のテーマソングと思われている人も多いようですが、関係ないそうです。
映画のテーマ曲は、吉永小百合さんが歌った「愛と死のテーマ」です。