死霊が招く夏の夜の連続殺人事件の怪異と戦慄
■監督加戸野五郎
■主演
明智十三郎・万里昌代
■DVD発売元
テック・コミュニケーションズ
終戦直後、人望が厚く島民に慕われていた資産家の里村勇作がシケにあって遭難。
妻・照代はその後を追い自害し、一人娘・奈美恵は地獄岩から身投げします。
里村家唯一の血筋だった俊也も戦死していたため、里村家は人手に渡ってしまいます。
それから数年後のある夜、漁師の大場と木下が行方不明になり、それが勇作と照代の亡霊の仕業だという奇妙な噂が立ちます。そんな噂を一笑に付す村一番の網元・宮内進太郎。しかし、その直後から亡霊に悩まされ、亡霊封じのために巫女を呼びます。
漁師の失踪事件を探る池田警部補は、大場と宮内が口論していたという目撃証言を得ます。
さらに大場、木下、宮内が勇作の元で働いていたことが発覚。
そんな中、里村家を買い取った長浜吉次が、地獄岩付近で亡霊に取り憑かれて姿を消すという事件が起こります。池田警部補は里村家の遺恨に関わる事件だと判断し、捜査を進めていきます。
1950年代後半から新東宝の定番ジャンルになっていた海女映画も60年代には下火となり、70年代には日活でポルノとミックスされていきます。近年、NHK朝ドラ「あまちゃん」の大ヒットで海女映画ブームは再来するのでしょうか? それはさておき、本作は爽やかさと皆無の直球過ぎるタイトル同様に、ストレートなエロ・グロ趣味全開のホラー映画です。