戦争や核兵器への風刺も込められたコメディ映画
■監督坪島孝
■主演
谷啓
■DVD販売元
東宝
1966年に公開された「クレージーだよ 奇想天外」は、シリーズの中でも唯一の谷啓さんの単独主演となる作品です。
■おすすめの理由
物語は……
毎日、遊園地の片隅で綿菓子を売っている男・鈴木太(谷啓)。
この男は実はα星人M7という異星人で、地球の原水爆の実験などで被害を受けているα星から
派遣されていた。
初めて地球を訪れたM7は、鈴木太郎という大聖化学という会社の新入社員の身体をのっとり、
鈴木太郎として暮すことになる……。
α星には女性がいないので、M7は、お色気ムンムンの女性にも目をパチクリ!
パチンコで玉を出し放題にしたり、いやな人間を投げ飛ばしたり……
さらに、ひょんなきっかけで国会議員に当選したと、話はどんどん広がっていきます。
そして、危うい立場になったので、α星に逃げ帰ってしまうM7。
コメディの中に戦争や核兵器への風刺も込められていて、面白かったです。
M7は会社員から政治家まで色々な仕事に付くのですが、最後なぜ綿菓子屋になったのか……
が、谷啓さんの風貌に合っていて切ない。
チンピラ役の内田裕也さんや、α星長官の植木等さん、関西弁を話す宇宙人の藤田まことさんなど、脇役の役者さんも面白かったです。