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山田洋次監督の初喜劇!寅さんの原点「馬鹿まるだし」

山田洋次監督の初喜劇で「馬鹿シリーズ」の第一弾。ハナ肇が演じる安五郎がかっこをつければつけるほど滑稽に見えるおかしさ、悲しさは「男はつらいよ」の車寅次郎に通じます。もともとは無法松が車寅次郎のルーツといわれていますが、その間にこの安五郎がいるのです。桑野みゆきが演じるご新造さんも寅さんのマドンナの原点でしょう。ユーモアとペーソスが同居する山田喜劇の原点を楽しんでください。

投稿記事

この作品から始まる、ハナ肇との名コンビ

■監督
山田洋次
主演
ハナ肇、桑野みゆき
■DVD発売元
松竹

■おすすめの理由
山田洋次監督の初喜劇で「馬鹿シリーズ」の第一弾。
この後、『いいかげん馬鹿』(64)『馬鹿が戦車(タンク)でやって来る』(64)が作られました。

まあシリーズとは名ばかりで、それぞれは全く別の話なのですが、ハナ肇との名コンビは『男はつらいよ』(69)の前まで続きます。

終戦後、シベリア帰りの安五郎(ハナ肇)は、瀬戸内の小さな町の寺に転がり込み、住職の長男の妻・夏子(桑野みゆき)に一目惚れします。

やがて町のボスとなった安五郎は、旅芝居の「無法松の一生」を見て、一文字違いの松五郎の姿に感動。以後、松五郎を気取り、夏子に純愛を捧げます。

安五郎がかっこをつければつけるほど滑稽に見えるおかしさ、悲しさは「男はつらいよ」の車寅次郎にも通じます。

もともとは無法松が車寅次郎のルーツといわれていますが、その間にこの安五郎がいるのです。桑野みゆきが演じるご新造さんも寅さんのマドンナの原点でしょう。

ナレーションを植木等が担当し、最後は寺の住職役で顔を出します。
彼の実家は寺なので、この配役も一種のギャグでしょうか。
最後まで安五郎に従う子分を犬塚弘が演じ、ハナ肇と渥美清がからむシーンも見られます。

ユーモアとペーソスが同居する山田喜劇の原点を楽しんでください。

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