すべてが満点の、何度観ても飽きないミュージカル映画
『サウンド・オブ・ミュージック』
■監督ロバート・ワイズ
■主演
ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー
■DVD販売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
1965年に公開されたアメリカの映画「サウンド・オブ・ミュージック」。
オーストリアで生まれた、マリア・フォン・トラップが、海軍将校と結婚し、亡くなった彼の前妻の子供達と、自分の子供達で合唱団を作ったという実話が原作です。
■あらすじ
舞台はオーストリアのザルツブルグ。
1938年、ドイツによるオーストリア合邦、第二次世界大戦の前夜。
修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は、退役軍人のトラップ大佐の子供達の家庭教師をすることに。
いたずら盛りの子供達にマリアは、歌を基礎から教える。
婚約者のいる大佐だが、次第にマリアへと気持が惹かれていく。
やがて結婚した二人は、新婚旅行にでかけるが、帰って来ると家にはナチスの旗が……
■おすすめの理由
理不尽きわまりない、ナチスによる支配を凛々しく毅然として乗り越えようとする、マリアとトラップ大佐の家族が、感動的に描かれています。
なんと言っても魅力は、全編を通じて流れる名曲の数々。
この映画は見たことはないという人でも、あまりにも有名な「ドレミの歌」(DO-Re-Mi)はご存知でしょう。
また、美しいメロディーと歌声が心を洗ってくれるような「エーデルワイス」(Edelweiss)も説明の必要がないほどの名曲。
おてんばなマリアと子供達のほほえましいやりとり、厳格な大佐が次第に心を和らげ、ギターを弾いて唄うようになり、やがて二人は大佐の婚約者に感づかれるほど、お互いの恋心が隠しきれなくなる……という最初は、ロマンティックな内容。
でも、後半はナチス・ドイツに支配されたオーストリアで、祖国への忠誠心からナチスの旗を引きおろす大佐のシーンで、不穏な空気に包まれます。
最後、一家は修道院に隠れ、ナチスの手を逃れて車で逃走するのですが、修道女たちの機転のきいた「いたずら」が発覚するシーンは、もう痛快なんてものではありません! 気持ちの良い笑いがでます。
映像、音楽、ストーリーすべて満点の、何度観ても飽きないミュージカル映画です。