現代版!ニューヨークのロミオとジュリエット
■監督ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス
■主演
ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー
恋愛ものの王道といえば、なんでしょう?
王子様とお姫様?
ある日、魔法使いすてきな舞踏会につれていってくれる、シンデレラストーリー?
この頃は守られるだけではなく、一緒に闘うお姫様との冒険ラブストーリーもありますよね。
そんな風に恋愛ものがたりは数あれど、乙女心をわしづかみにしてふりまわすのは、なんといっても悲恋。「許されない」恋ってやつではないでしょうか。
このブロードウェイミュージカルを映画化したウェスト・サイド・ストーリーは、悲恋ものの古典である
ロミオとジュリエットを現代の、ニューヨークのダウンタウンにおきかえただけあり、
「許されない」感満載です。
シャーク団のリーダーの妹と、対立するジェット団の元リーダーの道ならぬ恋。
一目あったその日から、貴方に君に出会うために生まれてきたのだとわかった……
そんな、ほんとうに言われたら身体中がかゆくなりそうなセリフを歌にのせて見つめあうふたり。いや~ロマンスです。
現代に生きる女性の一人としては、自分が原因で対立しているわけでもなし、
喧嘩したい奴はほっといて、手に手を取って新天地にでも行けばいいのに……
と思わないでもないですが、それを言っては悲恋になりませんので。
喧嘩も歌と踊りでしてしまう、青い春の恋物語、どうぞお楽しみください。