「鉄のカーテン」がまだ存在している冷戦時代のドイツが舞台
『引き裂かれたカーテン』
■監督アルフレッド・ヒッチコック
■主演
ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュース
■DVD販売元
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
1966年に公開されたアメリカの映画「引き裂かれたカーテン」(Torn Curtain)は、冷戦時代のドイツを舞台にした、サスペンス・スリラー映画です。
■おすすめの理由
物語は…
原子物理学者のマイケル(ポール・ニューマン)と、婚約者のサラ(ジュリー・アンドリューズ)は、
会議に出席するためにコパンハーゲンに向かう。
その途中、ある文書を受け取ったマイケルは、東ベルリン行きの飛行機へと向かう。
彼の行動を怪しみ後を付けるサラ。
マイケルの不審な行動や出来事に、疑いを深めるのだが……
婚約者だからこそ、怪しいと直感するサラ。
東ベルリンへ亡命を決意したマイケルを「売国奴」と、罵る。
男への愛情と祖国への思いに揺れ動く、サラ役のジュリー・アンドリュースは、あのメリー・ポピンズや、サウンド・オブ・ミュージックのイメージが強いので、当時ジュリーファンは、濃厚なベットシーンに驚いたそうです。
ストーリーは、まだ「鉄のカーテン」が存在しているころのお話で、いったいマイケルは米国側の人間なのか、それともスパイだったのか、いったいどっちなんだ!とストーリーに引き込まれて行きます。
あの明るいジュリーのミュージカルファンには、歌わないジュリーは物足りないと思いますが、
さわやかで透明感があって、苦悩する婚約者を好演。
演技だけでも充分に存在感のある女優なのだ……ということを証明しています。