ヒッチコック風な作風の上質なサスペンス
■作品名黒衣の花嫁
■監督
フランソワ・トリュフォー
■出演
ジャンヌ・モロー、ジャン・クロード・ブリアリ、クロード・リッシュ、ミシェル・ブーケ、ダニエル・ブーランジェなど
■DVD発売元
紀伊国屋書店
ヒッチコック風な作風がサスペンスの王道といった感じで、大好きです。
主演のジャンヌ・モローは、今見ても衣装がとてもオシャレで、演技も素晴らしいです。
あとから知りましたが、こちらの衣装はピエール・カルダンが手掛けているのだそうです。
物語の内容自体はシンプルでわかりやすく、幼いころから将来を誓い合った婚約者を何者かに撃たれて失った花嫁の復讐劇なのですが、トリュフォーの映像美と喪服姿のジャンヌ・モローの妖艶な美しさが際立っています。
内容は、教会の向かいで狩猟仲間5人が酒に酔った勢いで教会の風見鶏を撃つ悪戯を思いつき、誤ってその日結婚式を挙げた新郎に当ってしまいます。
花嫁は絶望し、その5人の男たちを探しだし冷静に復讐を遂げていくというお話です。
ジャンヌ・モローの美しさが冷静に復讐を遂げていく姿に更に冷酷な印象を与え、ぞっとするような迫力が感じられます。
ジュリー(ジャンヌ・モロー)が神父に罪を懺悔し、「憎しみに生きる殺人者に人を愛せるのか?」と問われ「やり遂げたら彼の元へ行きます。」と答えるシーンは、同じ女性なら悲しくも復讐をやり遂げることを応援したくなってしまいます。
是非、上質なサスペンスを見たい方は必見です。