J-POP/復活してほしいバンドの口コミ

心地よいメロディと切ない歌声の音楽「RAZZ MA TAZZ」

5年間という短い期間で解散してしまったラズマタズ。耳に心地よいポップなメロディと切ない歌声で安定した人気を誇っていました。ラズマタズは親しみやすい中に青春を髣髴とさせる甘酸っぱさを感じさせる音楽で、ボーカルの阿久のぶひろさんの健気で切ない歌声にクセのないサウンドは聴く人を飽きさせません。

投稿記事

青春の甘酸っぱさを髣髴させる楽曲

■バンド名
RAZZ MA TAZZ

1989年結成、1994年のメジャーデビューから5年間という短い期間で解散してしまったラズマタズ。耳に心地よいポップなメロディと切ない歌声で安定した人気を誇っていました。15枚のシングルのうち12枚がタイアップ曲だったので、当時テレビやラジオで耳にした方も多いでしょう。

ラズマタズは親しみやすい中に青春を髣髴とさせる甘酸っぱさを髣髴とさせる音楽で、ボーカルの
阿久のぶひろ(延博)さんの健気で切ない歌声にクセのないサウンドは聴く人を飽きさせません。

素朴な雰囲気があり、初めて有名なテレビ番組に出演されたときは「街にいてそうな格好いい
お兄さん」といった雰囲気でしたが、緊張でカメラをまともに見ることができなかった阿久さんが格好いい、と視聴者から評判だったそうです。

ラズマタズを知ったのは95年のシングル「LOVE Re-Do」でした。タイアップ曲でしたが、おそらくラジオで知ったのだと思います。それ以降もタイアップがつくという好条件で耳にする機会が多く、
96年の「MERRY-GO-ROUND」を聴いて完全にはまってしまいました。

大阪のローカルAM放送局で、主に関西出身のミュージシャンとお笑い芸人が曜日ごとにパーソナリティを務める番組があったのですが、ギターの三木拓次さんが半年だけ担当をされていた時期がありました。当時、浪人生活を送っていた私は毎晩この番組を聞くのが楽しみでした。

三木さんは作曲を手がけ、エレキギターを担当されていましたが、私は歌声を聞いたことがありませんでした。ある日、番組で弾き語りをリクエストされて少しだけ歌われたのが96年10月に発売された8枚目のシングル「Orion」でした。ところが、失礼ながら三木さんは全然歌が上手ではなかったのです。緊張されていたのもあったと思いますが、かなり驚いたのを覚えています。

1999年、「これ以上良いアルバムはできない」という理由でラズマタズは解散します。
各々で活動をしていましたが、新たなユニットを結成して活動されていた三木さんがすい臓がんのため、2002年に他界されてしまいました。33歳という若さでした。これにはあまりにもショックで、しばし呆然としていました。

「Orion」を聴くたびに三木さんの歌声に驚いたことや浪人中のこと、亡くなられたショックがよみがえり、そのたびに悲しくなってしまうのでした。


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