「六本木心中」は今でもカラオケで歌われる名曲に
■アーティスト名アン・ルイス
■おすすめの作品
「ラ・セゾン」「六本木心中」他
話題性を持ちながらユーモラスな活動を邁進し、めまぐるしい音楽シーンを自分流なスタイルで泳いでいた人、アン・ルイスについては、いつもそんな印象です。
元々は子役アイドルからスタートし、80年代には歌謡ロックという分野に貢献しました。
本来は洋楽系ロックがお好きだったのでしょう……
あまりご本人の発言から、音楽やロック等に関する詳しい下りは見当たらないけれど、米軍基地に駐留する軍人の父の下で育ち、横浜本牧あたりの環境が、きっとそうさせたのだと想像するのは簡単な事です。
でも彼女は常に斬新さをモットーにしてきたところが、多くの人々に受け入れられ、誰にでも分かり易いスタイルと人柄が売りになったのかもしれません。「六本木心中」という歌も、ほぼ畳み込む様なサビや、ハードロックのシンプルな展開、そこにスタイリッシュで自分流な煌びやかさを加味した事で、今でもカラオケで夜な夜な歌われる名曲へと脚色されていったのでしょう。
95年にパニック障害による体調不良を理由に活動休止、05年に一旦音楽活動を再開しました。同時にアクセサリー等のデザインも手がけていました。残念な事につい先日、正式に引退を発表したようです。ひっそりと病気療養を続けられるそうです。