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恋に効く! おすすめの恋愛映画10選(洋画編)

恋愛映画は心を豊かにしてくれたり、恋を疑似体験させてくれたりします。自分の経験に重ねあわせて涙する人も多いのでは? そこで今回は恋愛映画のベスト10(洋画編)をお届けします!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

好きという気持ちは万国共通、海外のおすすめ恋愛映画

人生において、恋愛ほど、誰にでも公平に高揚感をもたらせてくれるものはありません。年齢、性別、人種問わず「好き!」という気持ちは万国共通。だから恋愛映画は愛されるのです。というわけで今回は恋愛映画をピックアップ!「あの映画が入ってないじゃん!」と思われるかもしれませんが、すみませんっ、ワタクシの独断と偏見で選んだ恋愛映画10選にさせていただきました! 


笑いの中にキュンがつまっているラブ映画

『恋人たちの予感』(1989年度作品)
主演のメグ・ライアンが、90年代ラブコメの女王の道を突っ走るきっかけとなった作品。ケンカばかりしている男女が11年間にわたる友情を経て、かけがえのない関係を築いていく物語。長い年月を描いているのにテンポがいいのは、メグ・ライアンとビリー・クリスタルの丁々発止の会話が絶妙だからでしょう。ニューヨークの街並みやハリー・コニック・Jr.の音楽も映画を盛り上げていますが、何よりグっとくるのは、クライマックスの口説き文句。これは名セリフでしょう!

監督:ロブ・ライナー
出演:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービイほか


『ラブ・アクチュアリー』(2003年度作品)
クリスマス目前のロンドンを舞台に、19人の男女が織りなす恋模様を描いた作品。ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイ、コリン・ファースなどスター共演に加えて、若い世代から熟年のラブまで網羅しているのに、繋ぎが巧くて破綻しないのが凄い! いろいろな恋愛エピソードが登場するので、見る人によって好きな恋愛エピソードが違い、見終わったあと語り合うのが楽しい映画とも言えそう。ちなみに自分が好きなのは、親友の婚約者(キーラ)に片思いする青年のエピソード。告白シーンが見事で胸をわしづかみにされました。

監督:リチャード・カーティス
出演:ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ


『ノッティングヒルの恋人』(1999年度作品)
ハリウッドの大女優とロンドンの小さな街の本屋の男が出逢い、恋に落ちる物語。『ローマの休日』を彷彿させる身分違いの恋は王道だけれど、ラブコメの要素が強く、特にルームメイトの珍キャラ(リス・アイファンズ好演)がかなりいいスパイス。ヒュー・グラント演じる本屋の中学生の初恋のようなピュアな恋心にヤキモキし、ジュリア・ロバーツのワガママ女優ぶりさえ可愛く見える、魔法のような演出にうなる。エルビス・コステロが歌う主題歌「SHE」が流れるときの高揚感がハンパない、ラブストーリーの傑作です。

監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、リス・アイファンズ、ジーナ・マッキー、
ティム・マキナニー、エマ・チャンバースほか


甘酸っぱい初恋&片思いのラブ映画

『恋しくて』(1987年度作品)
学園女王のような女の子に恋した男友達を応援するボーイッシュな女の子。でも彼女は彼に恋をしていた……。ルックスは男の子みたいなのに、心は超乙女なヒロインが魅力的。「キスの練習相手になってやるぜ」と言いながら、片思いの彼にキスするシーンなんて、見ている方もドキドキですよ。男が鈍感すぎてイラっとしますが、だから余計彼女に感情移入するのかも。80年代のファッションや風俗は、今見るとダサいけど、好きな人へのときめきは時代が変わっても一緒。片思い映画の決定版として、いまだ日本では根強い人気を誇っている佳作です。

監督:ハワード・ドゥイッチ
出演:エリック・ストルツ、メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン、
クレイグ・シェイファーほか


『藍色夏恋』(2002年度作品)
「好きな人がいる」と親友に告白されたヒロインは、二人の恋を橋渡しすることに。ところが、親友の好きな男子はヒロインのことを好きになってしまい……と言う三角関係の物語。学校、プール、体育館など、学校の匂いを思い出させる描写は懐かしく、何よりグイ・ルンメイとチェン・ボーリンが、その世代ならではの輝きを放ち、彼らの魅力が新鮮パックされたよう! 風を切って自転車を走らせたり、体育館で語り合ったり、ひとつひとつのシーンがキラキラしていてまぶしすぎる! 大人が見るとなおさら「こんな時代、自分にもあったかな」と甘酸っぱい思いを噛みしめるかも。

監督:イー・ツーイェン
出演:チェン・ボーリン、グイ・ルンメイ、リャン・シューホイほか


『初恋のきた道』(1999年度作品)
村で教師をしている青年に恋をしたヒロイン。彼に想いを伝えようとするけれど、彼はわけあって町に帰ってしまう。「きっと戻ってくる!」と、村と町を繋ぐ1本道で、ひたすら彼を待ち続けるヒロインの純愛を描いた物語で、とにかくチャン・ツィイーが可愛い! 彼のために作った餃子。それを渡すために走り、転び、餃子をあわてて拾う……そんなささいなシーンにも彼への想いが溢れ、可愛くてたまらない! 雪の降る日も風の日も1本道で彼を待ち続けるチャン・ツィイーのけなげな姿は、駆け引きも何もないストレートな愛。「これぞ純愛」と言い切ってしまいたい気持ちにかられます。

監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー、チョン・ハオ、スン・ホンレイ、チャオ・ユエリンほか


どっぷり酔える大人のラブ映画

『ギター弾きの恋』(1999年度作品)
派手な生活を好むジャズ・ギタリストと口のきけない娘の恋を描いたウディ・アレン監督作。ギタリストを一途に愛する素直な彼女を裏切って、派手な女を選んだ主人公の身勝手さに腹を立てるものの、彼女と再会して復活愛かと思ったら……。ウディ・アレンらしいユーモアを随所に散りばめながら、本当の自分を受け入れ愛してくれた女を逃した主人公が、自分の愚かさに気付いて大後悔するクライマックスは泣ける。ショーン・ペン、サマンサ・モートン共演作。サマンサも魅力的ですが、ギタリストを演じたショーンは愛すべき馬鹿野郎を好演しています。

監督:ウディ・アレン
出演:ショーン・ペン、サマンサ・モートン、ユマ・サーマン、ウディ・アレン、グレッチェン・モルほか


『ラヴソング』(1996年度作品)
別々に香港にやってきた男女が出逢い、想い続けながらもすれ違いを重ね、10年と言う歳月を経て、やっと向き合う……という香港のラブストーリー。恋愛関係になっても、婚約者の存在や、それぞれの結婚など、10年の間で起こる数々の出来事が二人を引き離していく。でもその障害は悪意に満ちたものでもないし、作為も感じられず「仕方がない」と思うしかない状況で、だからこそ切ない! 二人を繋ぐテレサ・テンの曲が効いていて、これがクライマックスでも効果を発揮。本当に泣ける!大人の恋愛映画です。

監督:ピーター・チャン
出演:レオン・ライ、マギー・チャン、エリック・ツァン、クリストファー・ドイル、クリスティ・ヨン、アイリーン・ツーほか


『愛の神、エロス』(2004年度作品)
ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニというアジア、アメリカ、ヨーロッパの三大巨匠が愛についての短編を監督したオムニバス映画。ですが、カーウァイ監督作「エロスの純愛~若き仕立屋の恋」が突出しているので、ほかの2作はあまり覚えていません! 仕立屋の男は顧客である高級売春婦に恋をしています。彼は気づかれないように振舞うけれど、彼女のチャイナドレスの直しをするときだけ、その生地をさわり、指を添わせ、感情を高ぶらせる……。この描写がものすごいエロティックかつ仕立屋の想いが切なくて胸が熱くなります。これは短編恋愛映画の名作といっていいでしょう。

監督:ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:コン・リー、チャン・チェン、アラン・アーキン、ロバート・ダウニー・Jr、エル・キーツ、クリストファー・ブッフホルツ、レジーナ・ネムニ、ルイーザ・ラニエリほか


『華麗なるギャツビー』(2012年度作品)
『華麗なるギャツビー』

デイジーに一途なギャツビーだけれど……

夜な夜な豪華なパーティを開くギャツビー。彼はなぜパーティをするのか、彼は何者なのかというミステリアスな設定と、彼が愛するデイジーとの逢瀬を、友人ニックの目線で綴った物語。デイジーの愛を取り戻すためなら何でもするというギャツビーの一途な情熱に反して、デイジーの薄情なこと! ゴージャスな大人の片思い映画のクライマックスは壮絶な悲劇。ギャツビーの哀れさが胸に痛いです……。何度か映画化されていますが、ロバート・レッドフォードがギャツビーを演じる1974年版『華麗なるギャツビー』と見比べるのも楽しいですよ。

監督:バズ・ラーマン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、
ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャーほか

© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
Photo Credit: COURTESY OF WARNER BROS. PICTURES


恋愛映画10選(洋画編)いかがでしたか? まだ見てない映画があったら、ぜひ見てくださいね!

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